平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

「純粋経験」とは

「純粋経験」を考える、その4。

今日という一日は会議もなくずっと研究室でダラダラ読み書きしておりました。相も変わらず『善の研究』を読んでいるので、意識と無意識の境目をどのように表現すればよいのか頭の中がグルグルしております。自分で言うのも何なんだけど「純粋経験」という概…

「純粋経験」を考える、その3。

複数の本を同時に読み進める方がより深く理解できる。ということに今更ながら気がついた。というよりもここにきてようやく思い出したというところか。意識を拡散させておく方が知識や情報の吸収率は高くなる。これは「忙しい人にこそ仕事を頼め」という言葉…

「純粋経験」を考える、その2。

「純粋経験」について考える、その2。本日のブログはいささか思弁的な内容になる見通しなので、小難しい話はごめんだという方はここで遠慮なく他のサイトに移動してくださいね。ほぼ自分のために書いていこうと思っとりますので。でも興味のある方はぜひと…

「純粋経験」を考える、その1。

西田幾多郎『善の研究』(講談社学術文庫)を読み進めている。さきほど第一編「純粋経験」を読み終えた。この本を開いたそもそものきっかけは、5月に行われた運動伝承研究会にて金子明友先生の口から何度も発せられた「純粋経験」である。この語の意味を、…