平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

スポーツあれこれ

特別番組【STOP TOKYO OLYMPICS だから私は五輪中止を求めます】に出演して。

先日、特別番組【STOP TOKYO OLYMPICS だから私は五輪中止を求めます】に出演した。いかにリンクを埋め込んでおくので、興味のある方はぜひ視聴してほしい。 youtu.be 6人の出演者が交互に宇都宮けんじさんと対話を繰り返す番組編成で、僕は現役看護師の渡…

女子サッカー・川澄奈穂美選手の取り組み。

現在発売中の『Number Do』(winter 2012)を読む。サッカー女子日本代表の川澄奈穂美選手が両手で力こぶを作りながら振り返っている表紙のそれである。その川澄選手のちょうど腰のあたりに白い文字で、“理想のカラダのつくりかた。”と書かれている。また筋…

「ハンガーノック」だったのかも。

今日もまた神戸マラソンのお話です。 30kmにも満たない地点で歩き始めてしまったことは昨日のブログで書いた。鉛のように固まってしまった両脚を引きずりながらかろうじて完走したことは周知の通りだが、その様子をブログで読んだある方からツイッターでアド…

2011'神戸マラソンを走り終えて。

「参りました」というのが正直な感想である。マラソンに求められる身体能力とはいかなるものかを探ろうとしたが、そんな余裕があったのはちょうど半分を過ぎる辺りまで。「30kmの壁」があれほどまでに分厚いとは夢にも思わなかった。何とか完走はしたものの…

2011’神戸マラソン前夜に。

いよいよ明日は神戸マラソンである。当日までまだ時間は充分にあると思っていたら、あっという間に前日になった。いつもと同じ時間に目が覚めてすぐに内田樹先生の『呪いの時代』を読み、二度寝したあとマラソンウェアを買いにぶらぶらと出かけ、友達の結婚…

「一体感」や「つながり」への想像。

気がつけば明日からはもう9月。暦の上では秋の到来だが、まだまだ厳しい暑さが続いている。朝夕は随分と涼しくなったが。夏休みといいながらなんだかんだとやることが多い。ラクロス部の公式戦が始まるこの時期は毎年バタバタ過ごしているが、特に今年はバ…

スキー指導から学ぶ、またもや言葉と感覚のお話。

おっとびっくり2月はまだ2回目の更新である。先週いっぱいスキー実習で菅平に籠っていたとはいえ、あまりに放置し過ぎである。気持ちの上ではスキー実習をもって2010年度の終わりとしていたので、これからは気持ちを切り替えて書いていこうと思う。ひ…

引き分け、感動物語、使い捨て。

連休が明けて本格的に2011年が始まった。まだ身体がピリッとしないのは正月気分が抜けていないからかもしれないけれど、だとすればなんてボクは怠惰なのだろうとつくづくいやになる。年が明けてからもう10日が経過している。にもかかわらずあれこれに…

『ATHLETE’S ROAD』での連載が始まりました。

うちの大学は今日から秋学期。昨夜から気持ちを切り替えて意欲満々なはずも、どこかエンジンのかかりが悪く、やる気がみなぎってこない。頭では切り替わっても、長らくの夏休みにすっかり馴染んでしまった身体はまだ休みのペースで動きたがっているというこ…

「スポーツがもたらすもの」を考える。

内田樹先生と釈徹宗先生と名越康文氏との対談および鼎談入り乱れセッション本である『現代人の祈り―呪いと祝い 』(サンガ)を読む。まだ1章を読み終えただけだがとてもオモシロい。たまらない。早く続きが読みたくて仕方がない。このあとの会議まで少し時…

暴力性を中和するためにスポーツはある。

梅雨入りしてからというもの、天気は律儀にジメジメしてくださる。昨日はからりと晴れたけれどその日差しはきつくて暑過ぎた。そしてまた今日もジメジメしていて、朝からどれだけ汗をかいたのかよくわからない。1限目の『スポーツ文化事情』はアメリカ生まれ…

運営サイドと「トップ・トップアスリート」の共犯関係。

講義を終えたばかりの研究室で、すっかりほったらかしにしていたブログを書き始めてみた。これだけ更新が滞ると書き始めるまでに何らかの決意が必要になる。これまでの経験がそう言っている。だからこうして書き始めたということは何らかの決意をしたはずな…

追い込み型指導は一つのソリューション。

今日は朝から研究室に缶ヅメで論文を書く。テーマは「子どものスポーツ教育が目指すべき方向性について―追い込み型指導の是非を問うー」。こうしてカタめのテーマを作らなアカンところが今でもまだ馴染めずにいる。論文っていったい何なんでしょうかねえ、と…

スキー実習が終了。次は発表準備だ。

スキー実習が無事に終わった。 これで2009年度の担当授業はすべて終了。やっと一息つける。 と思いきや、今週末に行われる第23回日本スポーツ運動学会ではシンポジストを務めるので、その準備にすぐにでも取り掛からなくてはならない。正直なところほとんど…

「胆力」をつけるにはどうすればよいか…。

いつもよりも静かな雰囲気が漂う学内で思考に耽っている。秋学期が終わり、旧暦でいうところの新年初日の今日は、次年度に担当する講義内容をシラバスにまとめなければならない。大まかにはイメージできているのだが、細かく書き出すにはまだ至っていない。…

スポーツには勝敗がつきもの。だが。

ここんところのブログを読み返してみれば、負けを受け入れるために書いたブログのすぐあとに、一部昇格という勝利を喜ぶブログを書いている。その滑稽さに思わず笑ってしまった。勝てばうれしい、負ければ悔しい。勝った時のうれしさにはその流れにただ身を…

朝まで世界陸上。のはずだったんだけどね。

夜食に懐かしのチキンラーメンを食べて空腹をやりすごしながら世界陸上を見ていたのですっかり寝不足である。昨日も書いたけれどお目当ては男子100m。準決勝と決勝が行われるのだから見ないわけには行かないといきり立ち、ライブで見たれーとばかりに夜更か…

無事に実習終了。帰ってきました。

ちょうど始発が動き始める頃に三ノ宮に到着。菅平から帰って参りました。 当然のように車中泊では熟睡できるはずもなく、もぞもぞと体勢を入れ替えながらの睡眠だったこともあり、バスが大学に到着してそこからボイジャーを運転して家に帰り着くなり荷物の解…

ハギじい、紙面にデカデカと。

昨日行われた神戸製鋼コベルコスティーラーズと三洋電機ワイルドナイツ(来年度の呼び名はどうなるのかが気になる)の試合は35-52で敗れた。後半残り10分までリードしていただけに、なんとも惜しい敗戦だったなあという想いを引きずったままスタジア…

超絶的なボルトの走りから(長いよー)。

やっぱり強烈であった。北京オリンピック男子200mは、たくさんのオリンピックウォッチャーが期待していたとおりの圧勝劇。いやー、すごかった。先のブログでは、「100mよりも200mに重きを置いている」ことがどれだけパフォーマンスに影響を及ぼすの…

陸上男子100mの光と陰。

それにしてもウサイン・ボルトの走りは凄かった。決勝であれほどまでの大差で勝利した光景を目の当たりにした今だから言える、という部分もなきにしもあらずだけれど、明らかに予選のときから何とも言えない大物感を漂わせていた。気付いた人は気付いただろ…

勉強会を終えて。

昨夜の勉強会はとても刺激的な会であった。神戸や大阪の大学で教員をされている方々が集まり、体育の現場で直面している問題について侃々諤々するのが会の趣旨である(と昨日、知った)。昨夜は9人の先生方が顔を突き合わせての論議になったわけだが、現場…

初めてのオープンキャンパス。

二日間に渡るオープンキャンパスが終了。両日とも学科ごとに設けられたブースに座り、高校の生徒さんとその親御さんの話を聞いていた。女子高校生の進路状況について生の声を聞けたのは貴重な経験であった。大学に入ってもこれまで行ってきたスポーツを続け…

「強い個」への盲信。

他球団から4番とかエースを金に糸目をつけずに補強しまくったジャイアンツが 開幕5連敗を喫し、そして今日も負けたようである。 各選手の打率やホームラン数、勝利数や球速などからすれば圧倒的な戦力である。 毎日新聞によるセ・リーグ開幕前の優勝チーム予…

スポーツを「学ぶ」。

修論を提出してから1週間が経った。 その間には大学の入試に立ち会い、ジュニアスポーツ教育学科の会議に出席する。 ついさっきまで大学院生気分満々だったのが、あっちゅう間に教員気分になる。 新学科ということもあるのか、ホントにやるべきことが山積し…

「本当にあったアタックNO.1」に物申す。

そう言えばこの前、『合気道とラグビーを貫くもの』を読んで合気道を始めようとしている後輩がいることを、ソイツとはまた違う後輩から聞いた。 本を読んでくれただけでもうれしいのに、合気道をやってみようという気になったというのだから、これは喜ばずに…

スポーツアラカルト。

あれだけ毛嫌いしていた亀田一家の面々に同情してしまうほど、TBSの態度には辟易としている。かと思えば、テレ朝が浅田真央を報道する仕方もまた亀田と同じような印象を受ける。人間くささが人工的に削り取られたコンパクトな物語にはもうお腹が一杯である。…

「SCIXスポーツ&コーチングBlog」にも書いてます。

実はSCIXのホームページでもちょこっと書いている。というか「書き始めた」。 ラグビークラブの活動報告はこれまで通り(とは言ってもちょっと更新頻度が落ちてはいるが)書いていて、それに加えて「SCIXスポーツ&コーチングBlog」にも不定期で気が向いたと…

ショーではない真剣勝負を。

埼玉と岐阜で40℃を記録したというのだからこの暑さは半端ではない。 なるべくクーラーをつけないように努めているが(まあつけたとしてもドライなのだが)、こうまで暑いとそんな努力はいとも簡単に水泡に帰す。 まるで部屋を出なくても構わない一日は、クー…