平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

体重が減っているのですけど、なにか。

今日も暑い。モーニングをとろうと歩いて5分の喫茶店【キューピッド】まで行くだけで汗が滴り落ちてくる。三連休の水泳実習でたっぷり焼け焦げた顔と腕が、一昨日の北区ラグビーフェスティバルで炎天下にさらされたことでさらに上書きされ、しかも首筋あたりはほとんどやけど状態になっているので、たった5分の日差しにさえ痛みを感じる。暑すぎるでしょ、ホントに。

ただ唯一うれしいのは洗濯が楽しくなること。「もう乾いてるやん」となれば「じゃあ第2弾、これも洗濯しとこ」となって、身の回りの衣類が清潔になっていくのはとても喜ばしい。洗い立てのタオルで顔を拭けばそれだけで気分がよくなるし、一晩で汗まみれになるシーツだって寝入りに肌触りがよければ気持ちがよくなる。よく眠れるような気になる(暑くて夜中に何度か目が覚めるにしても)。

さて。

暑さか過密スケジュールか、それとも他に原因があるのかよくわからないが、体重が激減している。つい数日前、近所にある銭湯【幸福温泉】で体重計に乗ったら76kg。なんと高校3年時の体重にまで落ちている。現役自体のピークからすれば10kg減だ。スーツを着ているときには、腰ばきにならないようにベルトの位置を気にしつつ、シャツが出ないように絶えず入れ直さなければならなくなった。鏡を見れば明らかにお尻と太もものあたりがげっそりしている。体感的にもそれは感じる。実感として身体に心地よい軽さを感じているからそれほど気にはしていないが、周りの人から「痩せた?」と訊かれると少しの不安が頭をもたげてきたりもする。しっかり食べているし食欲もあるんだけど、ねえ。

去年かその前くらいから「たくさん食べないといけない」という思い込みは捨てた。もともと痩せやすい体質だったこともあり現役時代はとにかくたくさん食べることを心掛けていたので、それはやめようと決めたのである。それからは身体からの欲求である食欲に従うようにし始め、さらに腹8分目を心掛けている。とは言え禁欲的な食事をしているかと言えばそうではなく、どちらかと言えば食べたい物を食べるようにしている。朝マックもスイーツも、お菓子も肉も、食べたいと感じればバクバクと美味しく食べるし、お酒も飲みたいときはたとえ一人でも街に出かけていくが、基本的に食事は気の合う仲間と楽しく飲んで食べることにしている。何を食べるかよりも食事の場を楽しむことがボクの中では何よりも優先され、そういった意味では現役時代に比べればなんとも自由で、言葉を換えればいい加減に食べていると言えると思う。

そうした中で体重が徐々に減りつつあることを考えれば、たぶんそんなに気にすることではないんじゃないかと思われる。ここでこうして体重減少について書いていること自体が、すでにボク自身が気にかけていることの表れだろうけど、わずかに芽生えつつある不安もここで書くことによって雲散霧消してしまうだろうという目論見がある。感じているのはその程度の不安にしか過ぎない(たぶん)。

これからボクの身体はどのような過程を経て、どのように変化していくのか。それをとても楽しみにしている。現役引退を機に我が身とのつき合い方を変えた。生理学的な視点から現象学的な視点へのシフト。身体を本質から考え直すことで手に入れた視点がボクの身体をどのように変えていくのか。その過程に現在の体重減少がある。さてボクの身体はこれからどうなっていくのか。さらなる検証を続けていきたいと思う。乞うご期待!