平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

2014-01-01から1年間の記事一覧

出演イベントの告知です。

雨も上がって研究室にはさわやかな秋風が吹き込んでいる。夏休みも今日で終わりだ。明日からは秋学期の授業が始まるのだから時が経つのはおそろしいほどに早い。2014年もあと3ヶ月とちょっとか。今年はいろいろあったなあ、と振り返るにはまだ早過ぎるが。 …

専門用語とのつき合い方。

先日のツイッターで深く得心したつぶやきがある。読み終えるや否やすぐにリツイートしたのだが、今日はその内容について思ったところを少し書いてみる。 まずは引用しておく。2014年9月8日に思想家の東浩紀がつぶやいた内容は以下の通りである。 哲学にしろ…

お待たせしました。そろそろ出ます。

やれやれ、二ヶ月間もほったらかしにしていたのか。例年、この時期は教育実習校への挨拶、「営業活動」としての高校訪問、水泳実習など行事が目白押しで、てんやわんやな日々を過ごすのだけれど、今年はこれらに加えて各種委員会がいくつか増えたことと、単…

教えるのはほんとうに難しい。

大学で講義をするようになって今年で7年目になる。 もう7年か、まだ7年、か。大学に赴任して間もないころの、90分を言葉で塗りつぶそうとしゃべりまくっていた姿を思い出せば「もう7年」だが、師と仰ぐ方々の、学びの場を作り出す柔らかい語り口の講義を…

『生きるためのサッカー』と刊行記念トーク。

夢中になってあるゲラを読んでいたら、いつの間にか雨が降り出していた。天気予報をチェックしていたので傘は持って出てきたものの、この雨脚では今しばらく帰宅を待ってみたくもなる。どうしようか。久しぶりにブログでも書いてみるか。 というわけである。…

体系づける、ということ。

原稿が進まないので気分転換にブログを書くことにした。昨日、これまた気分転換にとブログのデザインチェンジを試みたのだが、そのままやりっ放しで肝心の更新をしていなかったものだから、どこかに後ろめたさを感じていたというのもある。全くの個人的な事…

「マネジメント」という語感は好かん。

このままさらりと去っていくであろう3月。秋学期が終わり、待ちに待った春休みに突入してよろこんだのも束の間、もう4月は目の前である。毎年同じように感じるのなら年を経るごとに計画的に過ごせるようにはならないものか。と、毎年、考えているが一向に…

『対話のある家』(@SUMUFUMULAB)体験記その3。

そうこうしているうちに「家」に辿り着いた。玄関で靴を脱ぎ、皆でぞろぞろと家の中に入る。フローリングの部屋(たぶん)から畳の部屋へと入り、そのまま庭に出た。そこで「人間知恵の輪」をして遊んだあと、畳の部屋でちゃぶ台を囲んでしばしの談笑。その…

『対話のある家』(@SUMUFUMULAB)体験記その2。

視覚障害者のタエさんにアテンドされて、いよいよ暗闇へと足を踏み入れる。ドアを一枚隔てたそこにはこれまでに経験したことのない漆黒の闇が広がっていた。多少の暗闇なら目が慣れてくるとうっすら人影が見えたりするものだが、そこではまったく見えない。…

『対話のある家』(@SUMUFUMULAB)体験記その1。

過日に積水ハウスとダイアログ・イン・ザ・ダークの共創プログラムである「対話のある家」を体験した。そのときに感じたことや思ったこと、のちにそれをもとに考えたことを、数回に分けて書いていこうと思う。 というわけで今日は第1回目。まずはこのプログ…

「らしく」振舞うなんて、できるものか。

昨年の10月以来、久しぶりに書いてみる。いつもなら「なぜ書けなかったのか」「なぜ書かなかったのか」についての言い訳から始めるところだが、とにもかくにもようやく書く気になったということで、そこんところは割愛したい。 大学教員として働き始めて来月…