平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「歓声の後押し」身体観測第122回目。

スポーツ指導は本当に難しい。マニュアル的な指導は空回りするし、選手時代の経験を無理強いすれば選手との間に溝ができる。おそらくはこのどちらにも偏ることのない指導が理想なのだろう。各スポーツで活躍されている指導者を参考にしつつ自らの経験を一つ…

教えることと学ぶこと。

実習校訪問でてんやわんやの1週間が終わろうとしている。なにぶん初めての経験だったものだから、その場その場でどう振る舞ってよいのかにいちいち意識がからんできて、大変だった。学校によっては「平尾先生ってラグビーされてたんですよね?」と切り込ま…

「ケガから始まる」身体観測第121回目。

ケガをしたことがきっかけで僕は現役を引退した。ある日の練習で軽く相手とぶつかった直後、ふと顔を上げると右斜め前方に立っている選手が二人に見える。心なしか視界がぼやけていてふらつく感じもする。たとえるなら水族館で分厚いガラス越しに魚を見たと…

ブログとツイッターの違い。

それにしても本当に書けなくなった。いや、書かなくなったというべきか。ブログの更新が滞っている理由の一つにツイッターがあるのは間違いない。140字以内という制限はあるものの、連続してつぶやけばそれなりの内容を書き綴ることができるわけで、ブロ…

「矛盾を抱えるラグビー」身体観測第120回目。

現役を退いてからというもの選手への名残惜しさを抱えながらラグビーについて考え続けているのだが、考えれば考えるほどに不思議なスポーツだなと思う。押しつけがましいかもしれないが、ラグビーに育てられた身としてはラグビーの魅力をたくさんの人に伝え…