平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

2009-01-01から1年間の記事一覧

平穏無事こそ何よりだ、の年の瀬。

2009年もあと残り数時間となった。冬休みに入っていくつもの忘年会で飲んだくれている合間に大掃除をしたり年賀状を書いたりしていたら、あっという間に大晦日になった。当たり前だがもうすぐ2010年を迎える。びっくりである。テレビを見たり街を歩…

研究室の大掃除。

クリスマスの今日は大学に来る最後の日。よって大掃除をする。研究室が9月に竣工したばかりの建物にあるので部屋の中はほとんどきれいである。しかし、汚れていないからといって大掃除をしないというのは、なんだか気持ちが片付かない。新しい年を迎えるに…

大学選手権開幕。同志社、関学の前に散る。

今年も大学選手権が開幕。昨日は1回戦8試合が行われ、同志社大学と関西学院大学の試合を見るために花園まで足を運んだ。ぐっさん一家にツカ、後輩のオキタで母校の戦い振りに熱い視線を送った。関西リーグでは17-45で敗戦。すっかり水をあけられた感…

「引退の意味」身体観測第85回目。

ジュビロ磐田の中山雅史選手が戦力外通告を受けたことに驚いた。元日本代表でもあり、長きに渡りジュビロを引っ張り続けたあのゴン中山がまさかと思ったが、詳細を知って得心がゆく。チームからのアドバイザー就任要請を受け入れることなく現役続行を希望し…

元町あたりに出没します。

告知をひとつ。来週23日の水曜日にてつがくカフェ「おとなの寺子屋」にて話をさせていただきます。テーマは「近代スポーツとせめぎ合う日本人の身体感覚」。何だか大げさに過ぎるテーマに今からどないな話をしたらええのやろかとあたふたしております。ラグ…

たくさんの人たちと言葉を交わしたこの週末。

この週末はイベントが目白押しだったので、備忘録的な意味で書き記しておきたい。土曜日の午前中は公開講座「ジュニアスポーツアカデミー」の最終日。小学校高学年の児童を対象に本学科の先生が交替で運動指導を行うという内容で、だいたい月に2回のペース…

あっというまに師走です。

それにしてもあっという間に時間が過ぎ去るのには驚く。だって2009年もあと3週間足らずで暮れていくのだから早いにもほどがあるってなものである。とは言え、この時期になれば毎年のように驚くことだから今更ながら改めて驚くこともないのだけれども、…

「空間認識の差」身体観測第84回目。

ラグビーファンならお馴染みのブレディスローカップが国立競技場で開催された。ブレディスローカップとは、ニュージーランドとオーストラリアが互いのプライドを賭けて戦う国際対抗戦である。かつて私もプレーした国立のピッチで両国の選手たちが組んず解れ…

「敢えてしないでおく」という振る舞い。

どうやら風邪を引いたようである。疲れがたまってきたら鼻の奥の方が疼いてきて、それが頭痛になったり鼻炎になったりするのが、いつもの僕の風邪の引き始めで、まさに今そのような状態にある。ここで持ちこたえられれば軽症に、ここで無理をすれば悪化する…

「みんなで掴んだ“一部昇格”」身体観測第83回目。

我がラクロス部が一部昇格を決めた。今シーズンの目標を達成した学生たちは、試合が終わるや否や互いに抱き合い、歓喜の声と涙でぐちゃぐちゃになっていた。 試合開始すぐに連続得点を上げ、そのままの勢いで前半は有利に試合を運んだものの、後半に入ると一…

じぶんがはたしうる小さな「役割」。

ラグビー選手を引退してからというもの、僕はずっと自分という存在を探し続けてきたような気がする。大学教員になった今も、おそらくは心のずっと奥の方でまだ探し続けている。 自分は何者で、どのようなことをすれば周りに認められるのだろう。 今のままで…

ダラダラとしながら最近読んだ本を顧みる。

すっかりと更新が滞ってしまったが何も今に始まったことでもないので、断りもなくさらりと書いていきたいと思う(という風に断っているのだけれど)。鼻炎続きで少しばかり体調が芳しくなかったこともあって、今日はゆったりと1日を過ごした。本日は奈良県…

スポーツには勝敗がつきもの。だが。

ここんところのブログを読み返してみれば、負けを受け入れるために書いたブログのすぐあとに、一部昇格という勝利を喜ぶブログを書いている。その滑稽さに思わず笑ってしまった。勝てばうれしい、負ければ悔しい。勝った時のうれしさにはその流れにただ身を…

入替戦に勝って1部昇格を果たしました!

先ほど家に帰り着いた。入替戦が終わり、その後に行われたシーズンお疲れさん会でほろ酔いになって気分良く帰ってきたのである。 そう、まさに「気分良く」である。 そうなのだ。親和ラクロスは神戸学院大学を7−6で下して1部昇格を決めたのである。シーズン…

1部昇格は入替戦に持ち越し!

遅ればせながらの報告となってしまったが、親和ラクロスは1部昇格を賭けた2部リーグ1位同士の試合に8-11で敗れた。これで自動昇格はならず。1部に上がるためには今週末に予定されている神戸学院大との入替戦に勝たなければならなくなった。以前にも…

「個体差と多様性」身体観測第82回目。

ロンドンで行われた体操・世界選手権で内村航平選手が金メダルに輝いた。しなやかで流れるような動きは、ニュース番組でのわずかな映像からでも伝わってくるほどである。先の世界陸上で驚異的な世界記録を打ち立てたウサイン・ボルト選手のしなやかな走りも…

2部リーグ1位、おめでとう。

「ジョージ・グレーガンのタックル」について考察して欲しいというコメントが書き込まれている。ラグビーに詳しくない人にとってはなんのこっちゃな内容だろう。しかしながらラグビーファンならば、彼のプレーを見てなんでやろうと訝しんだ経験が一度はある…

美しい言葉は素敵だ~BRUTUSを読んで。

おそがけに帰り着いた昨夜。やや強い疲労感があったので、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることにした。この週末はよく飲んだよなあ、少し鼻炎気味なのもそのせいだろうなあ、などと考えながら湯を張り、雑誌BRUTUSを片手に湯船に浸かる。たまに銭湯に行くこ…

「重圧の克服」身体観測第81回目。

スポーツなどの身体運動では「重圧の克服」が大きな課題となる。スタメンに名を連ねた試合、大きな大会の決勝戦など、ここ一番の舞台を前にすれば重圧を感じてほとんどの選手は緊張を強いられる。勝てるだろうか、うまくプレーできるだろうかといった不安が…

言葉の海に溺れていたようで。

すっかり放置したままですまない。ほっぽり出していたわけではなく、ほぼいつの時も「そろそろ書かないとアカンなあ」と思っていたのだけど、どうしてもその気になれずにこんなにも間があいたというわけである。ときにはダラダラと愚痴をこぼしてしまう私的…

「共通感覚」。

『共通感覚論』(中村雄二郎 岩波現代文庫)を読んでいる。まだ第1章も読み終えていないが、哲学書というのは「想像力を馳せながらのらりくらり読むもの」だと思っているので、ほどよいペースで進んでいるものと自覚している。「臨床の知」という概念を知り…

ラグビーに浸りきり。同志社ずくしな一日。

関西大学ラグビーの開幕戦を観るために花園まで足を運んだ。大学時代の同級生ハギじいが数年前から関西学院大学ラグビー部のヘッドコーチを務めているところに、同じく同級生のムコヤマが今年から母校のBKコーチに就任したものだから、せっかくやし応援し…

秋学期のはじまりはじまり。

シルバーウィークが終わったと同時に秋学期が始まった。鈴蘭台の坂を上って大学に着いたら幾人かの学生が眠たそうな目をして歩いている。校舎の中に入れば学生たちの姿がちらほらいて、1限目が始まってすぐくらいの時間だったのでごった返していたわけでは…

イチローと井上雄彦にアタル。

今日はAO入試の面接担当だったので大学に来ている。面接と評価を終えて先ほど研究室に戻ってきた。面接というのはなかなか骨の折れる仕事である。まずは志望動機や将来の展望などの聴いておかなくてはならないことを訊ね、その人となりを探るべく適切であ…

「09’トップリーグ開幕」身体観測第80回目。

ラグビートップリーグ2009-2010が開幕した。シーズンインを迎えるこの時期になれば今でも自然と気持ちが高ぶってくる。現役時に培われた習慣が気持ちを高ぶらせるのであろう。フィジカルに刻み込まれた記憶はそう簡単に消え去りはしない。いてもたってもいら…

新しい部屋でそわそわ、初書き。

ようやくすべての引っ越しが終了した。荷物の運び込みは小一時間程度で済んだが、荷解きを終えるのにほぼ3時間を要した。せっかくの機会だからと不要な書類を廃棄したり、本の分類を著者ごとにしようか分野ごとにしようかと試行錯誤していたりしたので、予…

引っ越しの準備が完了。

今日は朝から引っ越しのための荷作りに勤しむ。引っ越しと言っても家ではなく、研究室の引っ越しである。ダンススタジオやトレーニングルームを備えたスポーツ健康教育センターが完成を迎え、そちらの3階に研究室が移ることになった。少し前に部屋を見学さ…

思いが先か、言葉が先か。

お察しの通り、ここんところ書く気分にならない日々が続いている。夏休みなので時間はたっぷりあるにもかかわらず、である。いや、逆にたっぷりあるから書けないのか。そんな気もする。とにかく書く気分にならないのである。そんな気分の中、半ば無理やりに…

ちょっとだけ自慢。

振り返ればかなり更新が滞っていることに気がついた。頬をなでる風がやわらかくなり、9月に入ってすっかり秋めいた日々をあまりにダラダラと過ごしていたせいで、どうやら書くのを忘れていたようである。いやそんなにダラダラと過ごしていた覚えはないぞと…

「不祥事の影響」身体観測第79回目。

ラクロス部の打ち上げに参加したときのことである。ぞろぞろと店内に歩みを進める学生たちに対して、店長と思しき人物が入り口で一人一人に学生証の提示を求めている。どうやら年齢確認をしているようである。未成年者はこちらのテーブル、そうでない者はあ…