平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

あっというまに師走です。

それにしてもあっという間に時間が過ぎ去るのには驚く。だって2009年もあと3週間足らずで暮れていくのだから早いにもほどがあるってなものである。とは言え、この時期になれば毎年のように驚くことだから今更ながら改めて驚くこともないのだけれども、それでも驚いてしまうのは時間意識がたわむことの証左なんだよなと、些か哲学的な思考に耽ってみたり(『日本辺境論』を2度通読してからというもの、僕の頭にこびりついているのが「時間意識」という概念なのである)。

いろいろとやるべきことが山積しているのは年末だからというわけではなくいつものことで、実際に山積み状態なのか、それとも僕自身の要領の悪さで自らが招き入れている精神的な圧迫感なのかは定かではないが、おそらくはどっちもなのだろう。もう少し要領よくやりたいものだが、いかんせん鈍くさいのであれもこれもそれもどれもとなる。不必要なことまで考え始めてにっちもさっちもいかなくなる。でもそうやってジタバタしている自分が嫌いになれず、なんだかんだと楽しく過ごしているのであった。

そう言えば。

関西学院大学が関西リーグ連覇を果たし、母校である同志社大学が関西リーグ4位という成績に終わった。リーグ序盤に願望を込めて関西の頂点を決める戦いになるはずと予想した12月5日の決戦は、ものの見事に風邪を引いてしまってライブ観戦が叶わなかったがテレビではしっかりと見させてもらった。関学の充実ぶりとは対照的に同志社の元気の無さが浮き彫りになった試合だったように思う。

関学は、とにかく個々の選手が際立つのである。それは個々の身体能力が高いという意味ではなくひとりひとりの個性が立っているということで、憶えようと努めなくても自然と選手の名前が記憶されるのである。ひとりひとりの選手に色があるというかなんというか。対する同志社は、試合を通じてどの選手も同じような色をしているように見受けられた。母校なのでレギュラークラスの選手の名前は記憶しているはずなのに、背番号が見えなければ誰が誰だがよくわからない。あくまでも印象に過ぎないのだが、少し気になったところである。

皮肉にも大学選手権では1回戦で両校が対決することとなっている。関西勢同士のつぶし合いには残念な気持ちがいっぱいだが、因縁めいた対決になにやらドラマティックな展開が待っているような気がしないでもない。20日は花園に足を運ぼうと思っている。ハギジイvsむこやまのコーチ対決も見物である。

それにしてもここ鈴蘭台は冷える。暖房をつけ、足元には無印良品で買った湯たんぽを置いて寒さを凌いでいるが、パソコンの前に座りっぱなしでいるととことん身体が冷えてくる。風邪がぶり返さないように気をつけながら、北区に京都に御崎公園にと少しばかりいそいそと過ごす週末を気張って乗り切ることにする。