平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

2007-01-01から1年間の記事一覧

暮れの元気なご挨拶。

2007年も残すところあと数時間で終わる。 ざっと振り返ってみても、今年は僕にとって転機の年だったと思う。 まずは現役引退。 中1から始めて19年間ものあいだ全うしてきたラグビー現役選手から退いた。 全うしてきたというか、凝り固まった意志の元にやって…

「公正さを保つということ」身体観測第40回目。

国際ハンドボール連盟が、男女ともに北京オリンピックアジア地区予選をやり直す決定を下した。近年のアジア地区予選では中東地域のチームが有利になる判定が横行しており、その事態を鑑みた日本と韓国が改善を唱えた要望書を提出。オリンピック代表国を決め…

第87回全国高校ラグビー大会開幕。

午後からのゼミに備えて、これまでに書き上げた章を読み直そうとしたとき、 携帯電話に「留守電が入ってんでー」のお知らせメールが入る。 先生に急用ができたようでゼミが中止になった。 思いもよらずにゆとりの時間が生まれて、それに外は雨。 ひとまず「…

久々の更新なのにボヤく。

久しく書いていなかったことにさっき気付いた。 「ホンマに時間が立つのはあっという間やなあ」と、今まで生きてきて何万回も感じたことのある感覚になる。 年末になれば1年前のことがアリアリと思い出されて時の流れの早さを実感するのも、サンタクロースを…

「自制の精神あればこそ」身体観測第39回目。

ラグビーのルールは複雑である。たとえばオフサイドという反則はサッカーでは1種類しかないが、ラグビーだと状況に応じて細分化されている。すべてを理解するまでにはそれなりの時間を要する。 だが、試合を観る側からすれば複雑なルールも、選手側からはそ…

朝日カルチャーセンター講座『武術的立場Ⅱ』を終えて。

このブログでは以前に告知していたので既にご存知だろうけれど、 15日の土曜日に、朝日新書創刊1周年記念講座「武術的立場Ⅱ〜帰ってきた武術的立場な男たち」が大阪の朝日カルチャーセンターにて行われた。 奇しくもこの日はラグビートップリーグ神戸製鋼VS…

そろそろケツに火が付く頃だな。

久しぶりに家で晩御飯を食べる。 今日はひとり鍋。 白菜や大根をたっぷり入れた鍋をひとりで突くのもまたいい。 一昨日はカネムラさんところの【サードロウ】で盛大な鍋パーティーをしたばかりだからそう感じるのかもしれない。 毎晩のごとくひとり鍋だった…

解説を終えて。

ここ数日は連夜の夜更かしでカラダは少々お疲れモード。 それでも気分がよろしいのは、 熱き話のできる面々と共に時間を過ごしたからであろう。 歌も歌ってお酒も飲んだ。あー、極楽。 さてさて、件の解説だけれども、 コメントにお褒めのことばを頂いて誠に…

本日の放送。

本日、ラグビートップリーグ第6節、神戸製鋼コベルコスティーラーズvsコカ・コーラウエストレッドスパークスの試合が行われます。 僕が解説する毎日放送での放映は深夜1:55からです。 どうぞよろしゅうに。

<待つ>ということは。

一つ前の自分のブログを読み返して、何ともまあ深刻な印象を受ける。 そして、もしかするとこの書き方では誤解を生むやろなあと思ったので、ちょいと補足しておくことにする。 その人自身を取り巻いている環境に「くたびれ」ている人がいる。 正確には「くた…

いったい人は人に何ができるのだろうか。

いつもと何ら変わらない時間を過ごして「ではまた」と別れる。 また今日も楽しい時間を過ごせたことにホクホクしながら歩みを進める。 やがて家に着く。ご飯を食べる。お風呂に入る。 「ふぅー」と一息つきながらテレビの前でストレッチをしているときによう…

「謝罪」だらけのこの頃です。

テレビを付けても新聞を開いても謝っている人たちがいる。 その謝っている人たちを見ていると、「謝る」体を成しているとしか思えない。 つまり、ただ「謝る」という行為に従事しているようにしか見えない。 朝青龍にしても亀田にしても、僕が彼らから直接的…

「抽選の意味」身体観測第38回目。

先日行われた第87回全国高校ラグビー大会兵庫県予選の決勝では、関西学院と報徳学園が対戦。熱戦を繰り広げるが無情にも引き分けとなり、抽選の結果、関学が全国大会への出場権を手に入れた。引き分けた場合は、多分に運が左右する抽選の結果で花園への出場…

長年連れ添うアイツはただいま療養中。

運転席の窓だけが開かなくなり、スイッチを上下にカチカチしてもまったく反応しなくなった。大学へと向かう途中に通る山麓バイパス鈴蘭台出口では、料金所をわずかに行き過ぎてからドアを開いて通行券を渡すという離れ技で乗り切っていたが、さすがにもう限…

神戸製鋼vsコカコーラの解説をします。

最近のお気に入りは「幸福温泉」。 家から歩いて3分のところにある昔ながらの銭湯に、パソコンの画面を見続けて蓄積された疲れを流し去るために足を運んでいる。 シャンプーもリンスもボディシャンもなく、すべてを持ち込まないといけないという不親切さに最…

目まぐるしい日々こそのシアワセ。

気がつくと週が明けている。 ここんところはこんな風にして足早に時間は過ぎ去っていくなあと感じていた理由が、今になってようやくわかった。 何てことはない、週末に予定が重なっているからである。 土曜日はSCIXの練習があるし、日曜日もラグビー観戦やSC…

言い訳には裏がある。

目まぐるしい毎日に右往左往している。 時間的に忙しいというわけではない。 昼寝ができる日もあるくらいだから時間的にはゆったりしていると思うのだが、頭の中は常にぐるぐると対流している感じなのである。 その大半が修士論文の内容であることは、このブ…

「お釣りを渡されて」身体観測第37回目

あるコンビニエンスストアで買い物を済ませて店員にお釣りを渡されたとき、思わず目の前で起こった出来事を疑ってしまった。誰に向けて声を発しているのかわからない「ありがとうございました」という声とともに、小銭を半ば放り投げるようにして渡してきた…

「本当にあったアタックNO.1」に物申す。

そう言えばこの前、『合気道とラグビーを貫くもの』を読んで合気道を始めようとしている後輩がいることを、ソイツとはまた違う後輩から聞いた。 本を読んでくれただけでもうれしいのに、合気道をやってみようという気になったというのだから、これは喜ばずに…

やることなすことみな裏目。

今年も残すところあとわずかになり、そろそろ勝率や勝ち数やなんかが気になり始めて、それぞれにそわそわしながら牌を握ることになった甲南麻雀例会。日曜日の昼下がり、大きな窓から差し込む陽の光を受けながらの「ポン、チー、ロン!」とシャンパンは、そ…

「何のために」と言われても。

ここんところ、なんだか揺れ揺れである。 修論で頭の中がこんがらがっているのは仕方がないにしても、何かをやろうと行動を起こすときにはその目的や意味を問うてしまう自分がいて、もう何が何だかわからなくなることがときどきあってその度に揺れ動いている…

スポーツアラカルト。

あれだけ毛嫌いしていた亀田一家の面々に同情してしまうほど、TBSの態度には辟易としている。かと思えば、テレ朝が浅田真央を報道する仕方もまた亀田と同じような印象を受ける。人間くささが人工的に削り取られたコンパクトな物語にはもうお腹が一杯である。…

ラグビー仕様の身体へと。

肌寒くなってきたこの季節になると途端にラグビー体質になる。 リップクリームが欠かせなくなるほどの乾いた空気の匂いに触れると、身体のスイッチが入ってラグビーモードに突入する。 ラグビーシーズンの入りを身体が憶えているのである。 引退しようがしま…

「キック流行に一言」身体観測第36回目

開幕戦でアルゼンチンがフランスを破るという大番狂わせから始まった第6回ラグビーW杯は、大会を通じて予想を覆す内容の試合が散見されたが、最終的には南アフリカの優勝というほぼ実力通りの結果で幕を閉じた。この大会を一言で総括するならば、決勝戦が両…

鏡をピッカピカにすると。

目覚めると爽やかな秋晴れ。布団を干そうと狭いベランダに出ると、そこから見える南側の敷地では住宅建設に勤しむ人たちが、今日も朝からせっせと働いている。 基礎工事のときはガガガガ、キュイーンなどの騒音が気になったものの、今は職人さんの手作業に終…

神戸製鋼開幕戦勝利を皇子山で知ったこと。

今日も朝からいそいそと書き続けている。 左側から差し込んでくる陽の光を感じながら書いている。いつものことだが。 だけど書いているのは修士論文ではなく、かわいい教え子からの頼まれ事であったり、昨日行われたSCIX高校生の試合レポートであったり(→ht…

内田樹先生を囲む会〜小林秀雄賞受賞祝。

風邪を引いた。 少し熱っぽくてカラダの節々が痛む程度なので、風邪と呼ぶのは時期尚早かもしれないが、とにかくグッタリと疲れている。 なので今日はお休みを頂いて、一日じゅうゴロゴロと布団の中を這いずり回っていた。そうしたダラダラと過ごして夜を迎…

「NZの敗戦について」身体観測第35回目

ラグビーW杯は決勝トーナメントに突入しており、残すは三位決定戦と決勝戦のみとなった。ここまでの大会、ラグビーは番狂わせの少ないスポーツだと言われているにも関わらず、劣勢だとみられていたチームの奮闘が目に付く。フィジーの決勝T進出やアルゼンチ…

W杯決勝、宮田送別、『悪果』読了。

更新停滞警報が心に響き渡っていながらすっかりと放置していたここんところ。 気が付けばいろいろなことが交錯しながら時間が流れていたように思う。 ラグビーワールドカップはいよいよ今週末に決勝戦を迎える。 贔屓にしていたオールブラックスはフランスに…

「狙いはトライかPGか」身体観測第34回目

フィジー戦の健闘ぶりから微かな期待を抱かせたウェールズ戦に、ジャパンは為す術なく大差で敗れた。しかし、ジャパンに辛うじて勝利したフィジーがウェールズを下して決勝トーナメントへの出場を決めたのだから、勝負はやってみなけりゃわからない。 ジャパ…