平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

雑感

「闘う」ということ。

それぞれの持ち場で「闘っている」人たちの発信をリツイートしたら、なんだかやる気が湧いてきた朝。いまからゼミ。僕も教育という現場で目の前のことに精一杯、尽力しよう。さあて、「闘い」にゆくとするか。 今朝、twitterでつぶやいた内容である。現実世…

特別番組【STOP TOKYO OLYMPICS だから私は五輪中止を求めます】に出演して。

先日、特別番組【STOP TOKYO OLYMPICS だから私は五輪中止を求めます】に出演した。いかにリンクを埋め込んでおくので、興味のある方はぜひ視聴してほしい。 youtu.be 6人の出演者が交互に宇都宮けんじさんと対話を繰り返す番組編成で、僕は現役看護師の渡…

初ゼミと『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』。

今日から春学期が始まった。最初の授業は3年ゼミ。ゼミのメンバーが初めて顔を合わせる時間は、毎年のことながら少なくない緊張がともなう。ゼミ選択の際に話をしている学生がほとんどだから、どういう分野に興味があるのか、将来はどのような道に進みたい…

新年度を迎えて。

新年度が始まった。緊急事態宣言は解除されたものの、飲食店の時短営業は続いている。馴染みの鮨屋と焼き鳥屋の店の人たちは元気にしているのだろうか。ラグビーバーを営むあの人も元気にガハハと笑っているだろうか。挙げていけばキリがないけれど、僕がこ…

「不確実性」のなかにいる。

2月が終わるとともに僕の住む兵庫県では緊急事態宣言が解除された。昨年4月に発出され、5月に解除されたときと比べると、その解放感はまったく異なる。宣言後には閉塞感を、解除後には小さくない安堵感を覚えたのだが、今回は昨年ほどではなく、昨日までと同…

専門家と芸人コメンテーター。

まともにテレビを観なくなってしばらく経つ。ニュース番組とNHKのドキュメント、それからEテレの子ども向け番組を娘と観たりするくらいで、あとは観ない。たまにザッピングしても(あくまでも主観的にだが)くだらない番組ばかりですぐ電源を切る。とくに芸…

体感気温が呼び覚ます記憶。

またもや寒さがぶり返してきた、ここ神戸市北区。耳の先が痛くなるほどに空気が冷たい。冬が来れば寒くなるのは当たり前で、毎年、経験しているはずなのに一向に慣れない。夏が来れば暑くなるし、冬が来れば寒くなる。春はその陽気で心まであたたくなるし、…

「正論」を手放してはいけない。

その通りです。今、感じていること、考えていることがどうしても言葉にならなかった。で、研究室の壁に貼っていた谷川俊太郎さんの記事を読んで心のつっかえがとれたのでした。 https://t.co/itALNHL6ap— 平尾 剛 / 『脱・筋トレ思考』(ミシマ社)絶賛発売…

休日のテラスにて。

今日は娘と二人でお留守番。ミルクを飲んで眠りについたので、テラスに出てPCを開いている。爽やかな秋晴れで、肌に触れる風がとても心地よい。休日らしい休日だ。 ところどころに雑草が生え、手入れが行き届いているとは決していえないちょっとした庭でも、…

原点回帰。

すっかり放置したままのこのブログ。久しぶりに覗いてみるとさまざまな広告があちらこちらに張り付いていて、読むに耐えない状態でぽつねんとあった。前回の更新が2016年5月だから2年以上も放ったらかしだったわけで、まるで蜘蛛の巣が張り、埃が積も…

揺り戻しのなかで。

再開宣言をしながらまたもや2ヶ月近くも放置することになった。いつからこんなに遅筆になったのかと、自らの変化を恨めしげに思う。 思い返せばネットで書きなぐるようになったのは2002年。ホームページを自作し、そこで日々の雑感について書き始めた。当時…

再開報告と「感覚的」。

気がつけば半年間も放置していたことになる。書けなくなって、書かなくなって、ブログが抜け落ちた日常生活を半年も過ごしてきたのかと驚きを隠せない。その理由について思い当たることはあるが、それについては書かないでおく。というよりも今はまだうまく…

福音としての言葉。

あっという間に9月に突入。久しぶりに自らのブログにアクセスしたら広告のバナーがべったりと張りついていた。前回の更新が7月の終わりだから当然と言えば当然で、放置していたことのツケがきっちり回ってきたということである。マイブログの玄関口を婚活や…

訥々とした語りから。

言葉に救われる。それには実にいろんなかたちがある。読書をしていてひとつのフレーズが心に響く。友人がなんとはなしに放った言葉に解かれる。あるいは、かつて自らが手帳の端にヨレヨレの文字で書き付けたメモにふたたび気づく。そんなときは過去の自分に…

嘘の連鎖を断ち切るために。

なかなか周囲が賑やかしい。端的に言えば多忙だ。とても慌ただしい。 今月の始めにツイッター上で新国立競技場の問題に反対したのだが、それから数日はメディアからの取材が殺到してあたふたしていた。電話による取材は一つ一つの言葉に気をつけながら話さな…

「不惑」じゃなく「不或」で。

とうとう40歳になってしまった。自分が40歳であることになにひとつ実感が湧かないのだけれども、とにかく40代に突入した。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなら、あるレベルに達すると呪文が獲得できるというようにとてもわかりやすく己の成…

勝負の綾。

新年度が始まって1週間が過ぎた。担当する科目の配当年次が変更されたので今年度はコマ数が減り、週に6コマとなった。昨年よりも少し余裕が生まれたわけで、準備にも時間をかけることができるし研究にも時間を割くことができる。うれしい。 そういえば昨日…

思考にはそれ相応の筋肉がいる。

しとしと雨が降り出した研究室で書き始める。小関勲さんのバランスメソッドについて調べていたらあっという間にこんな時間に。午前中に会議をひとつ終え、いつもの喫茶店で昼食を済ませてからずっとデスクに向かっていた。合間に江さんとツイッターで音楽と…

40歳を目前に。

今年度も無事にスキー実習を終えて一区切りがついた。「採点の祭典」も終えた今、ようやく一息ついているのが正直なところである。 とにもかくにも慌ただしい日々を送りながら不平や不満をこぼしつつ、それでもやるべき仕事をこなしていく。「もう少し時間が…

教えるのはほんとうに難しい。

大学で講義をするようになって今年で7年目になる。 もう7年か、まだ7年、か。大学に赴任して間もないころの、90分を言葉で塗りつぶそうとしゃべりまくっていた姿を思い出せば「もう7年」だが、師と仰ぐ方々の、学びの場を作り出す柔らかい語り口の講義を…

体系づける、ということ。

原稿が進まないので気分転換にブログを書くことにした。昨日、これまた気分転換にとブログのデザインチェンジを試みたのだが、そのままやりっ放しで肝心の更新をしていなかったものだから、どこかに後ろめたさを感じていたというのもある。全くの個人的な事…

「らしく」振舞うなんて、できるものか。

昨年の10月以来、久しぶりに書いてみる。いつもなら「なぜ書けなかったのか」「なぜ書かなかったのか」についての言い訳から始めるところだが、とにもかくにもようやく書く気になったということで、そこんところは割愛したい。 大学教員として働き始めて来月…

「小さな約束」を守ることから。

この場で書くと決めてから2ヶ月以上が過ぎた。7月は一度も書かなかったし、8月も既にお盆を過ぎて9月が目前に迫っている。つまり前回のあの決断はまるっきりの嘘だったということである。自らの意志の弱さには閉口する他なく、期待してブログを訪れてい…

書くと決めたというわけです。

おっとまたもや宣伝広告が軒先を占拠しておる。それだけ更新を怠っていたんだなあと自らを省みつつ、慌ててブログを書き始めた月曜日の夜。本日は学生が教育実習をしている学校への訪問のために、一日中、姫路辺りを車でウロウロしておりました。どの学生も…

新年度に入り1周目が終わったとこです。

新年度になってから初のブログ。こんにちは。 講義・実技・演習が1周して、とにもかくにも一段落ついた。今年度から2コマ増えたのでそれなりに準備が大変で、自己紹介のパターンに若干のバリエーションをつけつつ、1回目を終えたのでした。各講義・実技で…

ラジオや雑誌や新連載の告知です。

「三寒四温」というのは冬場の厳寒期に使う言葉らしい。春が待ち遠しいこの時期を言い表す言葉ではないということを知り、春の訪れの予感をこの言葉で形容するのはもうやめにしようと心に決めたばかりだったのだが、だからといって「それにしてもここんとこ…

まずは軒先のお掃除をしよう。

新年の挨拶もしないままに20日も経ってしまっていたようである。今さら感は拭えないながらも、しかしこういったことはすませておきたい気持ちもまたある。 というわけで、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。 すっかり放置…

一杯のコーヒーと神戸マラソンのこと。

どんなに忙しいときでもコーヒーは味わいながらゆっくり飲む。そう決めたのがいつの日だったのかは思い出せないが、とにかく決めたことだけは憶えている。そしていつのまにかそうやって飲まなくなっていて、それがいつからなのかもよく思い出せない。どうや…

また今年も走るのか、オレは。

神戸マラソンまであと4日。大方の予想通り、今年もやっぱり走ることにしたのでした。 昨年は栄養補給のことなど全く考えずに臨んだために「ハンガーノック」状態になり、2時間を超えた辺りから全身がまるで鉛のように動かなくなった。先入観を作らないとい…

読書から得る2つの悦び。

一頃に比べてたくさんの本を読むようになった。現役時代、ラグビー選手にしてはよく読む方だったので、それに胡座をかいて余裕をかましていた。「読書家だよな、オレって」という自己満足的感懐に浸って気持ちよくなっていた。だがしかし、研究者となってか…