平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

ラジオや雑誌や新連載の告知です。

三寒四温」というのは冬場の厳寒期に使う言葉らしい。春が待ち遠しいこの時期を言い表す言葉ではないということを知り、春の訪れの予感をこの言葉で形容するのはもうやめにしようと心に決めたばかりだったのだが、だからといって「それにしてもここんところは三寒四温が続くなあ」という体感はすぐに消失するわけではなく、さてどうしたものかと立ち尽くしている。「寒の戻りが小刻みに続いている」と表現すればよいだけかもしれないが、やはり「三寒四温」がしっくりくるのは長らくそういう風に使ってきたからである。言葉には辞書的な意味だけではなく、体感やイメージがべったりと張り付いている。「三寒四温」と<春の到来を予感させる時期の体感>は、僕の中では分ち難く結びついているということだ。ま、徐々に補正していくとするか。

さて、今日は幾つかの告知をしておきたい。

まず一つ目。

数日前にぼそりと呟いたけれど、リーガロイヤルホテルの広報誌『THE ROYAL』の旅ページを担当しました。“新島八重ゆかりの地を巡る、「幕末の京都」の旅”ということで、新島旧邸や金戒光明寺などを紹介しとります。3月31日発行で、ロイヤルをはじめ全国の系列ホテルで配布されるので、よろしければぜひ手に取ってみてください。

「旅としてまとめる」という文章を書くのが初めてだったので当初は多少の戸惑いもあったのですが、『THE ROYAL』の制作を手がける【140B】の担当者が実に手際よく導いてくれたおかげで楽しく書き上げることができたのでした。道田さん、大変お世話になりました。

次に。

ラジオデイズに出演することになりました。「コペルニクスの探求」というコーナーで、平川克美さん、小笹芳央さん(リンク&モチベーション)と鼎談します。「体罰や根性やモチベーション」についてあれこれ話をする予定です。体罰問題をきっかけに日本でのスポーツ教育が向かうべき方向性について、あれこれ話ができればいいなと目論んではいますが、あっちこっちに話が迂回するのは必至で、それが何よりの楽しみだったりします。さて、どうなることやら。日時は3月27日19時〜20時半。USTREAMで視聴することができますので、こちらもどうぞお楽しみに。

そして、もう一つ。

なんと『ミシマ社』「ミシマガジン」にて連載が決まりました。かつて江弘毅さんや近藤雄生さんの連載を読みながら、いつか僕もここで書ければなあと密かに願っておりましたもので、念願叶っての連載というわけです。悪戦苦闘している書き下ろしと並行しながらの連載ですので、こちらは少し肩の力を抜いた文体で攻めてみようと画策しております。どうぞよろしく。

ちなみに「ミシマガジン」は4月からリニューアル創刊をするそうで、WEB上だけでなく紙媒体の月刊誌としても発行されます。

(詳しくはこちら→http://www.mishimaga.com/minna/001.html

ぜひともサポーターになって「ちゃぶ台みたいな総合雑誌」を手に取ってみてください。こんなタイミングで執筆陣に加われたことを心よりうれしく思っています。三島さん、本当にありがとうございます。

それから、セキスイハウスのWEBマガジン「スムフム」にも連載が決まりました。月2回、「スポーツ、観るする」というテーマで書きます。こちらは生活実感に軸足を置いてやんわりと書いていこうかなと思っていますので、どうぞお楽しみに。

なんだか一気に仕事が舞い込んできたのでどこかフワフワした心境で落ち着かないのが正直なところ。でもそれと同時にワクワクしているのも事実で、これまで以上に日常生活でがアンテナを張り、感性を研ぎすますべく身体を開いておかなくてはと今から意気込んでいる。着実に、でも淡々と書いていこーっと。

それでは皆様、どうぞよろしくお願いします。