平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

2022-01-01から1年間の記事一覧

平尾誠二さんの命日に。

非常勤先の神戸女学院大学での講義を終えてすぐ、まだガラケーだった携帯電話を開くと知人から着信が残されていた。教室を出て掛け直すと、平尾誠二さんが亡くなったと告げられた。突然の訃報に理解が追いつかず、抜け殻のようになって門戸厄神駅まで歩いた…

フォーマルとカジュアルの使い分け、書くことの楽しみを確認する場として。

いつしか喫茶店で原稿を書くようになった。いまも自宅近くの純喫茶でカタカタとキーボードを叩いている。隣の席では小洒落た服を着た妙齢の主婦二人が世間話に花を咲かせている。聞き耳を立てても微妙にその声が聞こえない距離なので、さほど気にはならない…

スポーツに暴力は必要ない。

digital.asahi.com この事件を受けて以下の内容をTwitterでつぶやいた。 なんのために部活動があり、スポーツをするのか。この問いと日々じっくり向き合っている指導者は暴力を振るわない。裏を返せば、暴力を振るう人はこの問いを考える習慣を持っていない…

授業の目的はなにかを学び、身につけること。

いつのまにか雲が覆った空を眺めながら書き始める。先ほどまで学生たちの模擬実技を指導する授業をしていた。3人ないし4人グループが25分間の持ち時間でアクティビティを行うのだが、初回だから失敗だらけになるだろうと思っていた。声は小さく説明は不十分…

残すところ今年もあと3ヶ月になりました。

どうやら研究室の椅子が壊れたようだ。レバーを引いて高さを調節しても、いざ座ればもっとも低い位置にまで下がる。ちょうど乳首の位置にデスクがくるから、ノートに書くのもパソコンのキーボード打つのも難儀する。冬用のひざ掛けを折り曲げてお尻に敷いて…

「思うまま気ままにつらつらと書く」を再び。

昨日、9月27日に安倍晋三元首相の国葬が執り行われた。法的根拠もなく閣議決定され、国民のあいだで合意が取れていないこの度の国葬は、日本社会に分断をもたらしたと私は考えている。この深い亀裂をどのように埋めていけばいいのか。それを思うと途方に暮れ…