平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「個体差と多様性」身体観測第82回目。

ロンドンで行われた体操・世界選手権で内村航平選手が金メダルに輝いた。しなやかで流れるような動きは、ニュース番組でのわずかな映像からでも伝わってくるほどである。先の世界陸上で驚異的な世界記録を打ち立てたウサイン・ボルト選手のしなやかな走りも…

2部リーグ1位、おめでとう。

「ジョージ・グレーガンのタックル」について考察して欲しいというコメントが書き込まれている。ラグビーに詳しくない人にとってはなんのこっちゃな内容だろう。しかしながらラグビーファンならば、彼のプレーを見てなんでやろうと訝しんだ経験が一度はある…

美しい言葉は素敵だ~BRUTUSを読んで。

おそがけに帰り着いた昨夜。やや強い疲労感があったので、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることにした。この週末はよく飲んだよなあ、少し鼻炎気味なのもそのせいだろうなあ、などと考えながら湯を張り、雑誌BRUTUSを片手に湯船に浸かる。たまに銭湯に行くこ…

「重圧の克服」身体観測第81回目。

スポーツなどの身体運動では「重圧の克服」が大きな課題となる。スタメンに名を連ねた試合、大きな大会の決勝戦など、ここ一番の舞台を前にすれば重圧を感じてほとんどの選手は緊張を強いられる。勝てるだろうか、うまくプレーできるだろうかといった不安が…

言葉の海に溺れていたようで。

すっかり放置したままですまない。ほっぽり出していたわけではなく、ほぼいつの時も「そろそろ書かないとアカンなあ」と思っていたのだけど、どうしてもその気になれずにこんなにも間があいたというわけである。ときにはダラダラと愚痴をこぼしてしまう私的…

「共通感覚」。

『共通感覚論』(中村雄二郎 岩波現代文庫)を読んでいる。まだ第1章も読み終えていないが、哲学書というのは「想像力を馳せながらのらりくらり読むもの」だと思っているので、ほどよいペースで進んでいるものと自覚している。「臨床の知」という概念を知り…