平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

好きな理由は「髪の毛が長いから」。

保育現場におられる方と話をする機会をいただいた。大学院時代の同級が久しぶりに研究室を訪ねて下さり、なつかし話に花を咲かせたのである。2年ほど前に保育園ラグビーを見学したことがあるのだが(その時の感想は「身体観測」に書いたのでこちらを読んで…

『人間の建設』から『他者と死者』へ。

『街場の大阪論』 (新潮文庫) を買うためにぶらりと立ち寄ったジュンク堂で『人間の建設』 (新潮文庫) が目に留まる。殺伐としたタイトルに「ゲッ」となったのが正直なところだが、小林秀雄と岡潔という名前が目に入った瞬間に「オオッ」となり2冊重ねてレ…

「「経験値』という言葉に」身体観測第96回目。

スポーツニュースで耳にするたびに違和感を覚える言葉がある。「経験値」である。たとえば、代表に選ばれて間もなく試合に出場したのだがあまり活躍できなかった選手を指して「経験値が足りなかった」と評したりする。言わんとすることはよくわかる。迫りく…

暴力性を中和するためにスポーツはある。

梅雨入りしてからというもの、天気は律儀にジメジメしてくださる。昨日はからりと晴れたけれどその日差しはきつくて暑過ぎた。そしてまた今日もジメジメしていて、朝からどれだけ汗をかいたのかよくわからない。1限目の『スポーツ文化事情』はアメリカ生まれ…

「ラグビーに求められる身体知」身体観測第95回目。

運動伝承研究会で発表する機会をいただいた。テーマは「判定競技であるラグビーに求められる身体知について」。ラグビーは敵味方を合わせた30人が70m×100mのグラウンドで一つのボールを奪い合う陣取りゲームである。歩数制限もなくドリブルをしなくてもよい…

「こびとさん」を大切にする宣言。

パソコンのデスクトップに張り付けてあった「こびとさんを大切に(09/10/03)」(@内田樹の研究室)がふと目にとまったので、おもむろに読み返してみた。そこにあった一文にドキンとした。 __________スランプというのは「自分にできることができ…

ツイッターとブログ。

更新頻度が落ちていることに開き直ってはいるけれども、さすがにこれだけ書かない日が続けば罪悪感が湧く。前回は身体観測を転載しただけなので実質的にかれこれ2週間以上も更新していない。書いていない。もしかするとこのまま書けなくなるのではないかと…

「W杯の思い出」身体観測第94回目。

来月11日に開幕を迎えるサッカーワールドカップの日本代表メンバーが発表された。川口能活選手の選出や本線での戦い方などの話題が各メディアを賑わせている。こうした報道に触れて、ふと自分が出場したときのことを思い出した。サッカーに比べればはるかに…