平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

じわじわ染み入るあの感覚。

昨夜はがっつりとお酒を飲んだから二日酔いが心配されたものの、意外にもスッキリ元気な状態で、今まで研究室で仕事をしていた。西田幾多郎の「純粋経験」という概念を理解するためにせっせと読み、心に響いた箇所を抜き書きする。ストンと腑に落ちるという…

「"ラグロス”研究中・・・」身体観測第100回目。

ラクロス部の顧問に就任して早3年目。慣れ親しんだラグビーではなく未知なるスポーツを教えることに当初は戸惑いを隠せずにいた。だが、いつからか楽しむ余裕が出てきたようで、先日行われた夏合宿では練習やミーティングでもっともらしい言葉を口にしてい…

「純粋経験」を考える、その2。

「純粋経験」について考える、その2。本日のブログはいささか思弁的な内容になる見通しなので、小難しい話はごめんだという方はここで遠慮なく他のサイトに移動してくださいね。ほぼ自分のために書いていこうと思っとりますので。でも興味のある方はぜひと…

「右肩の傷から学んだこと」身体観測第99回目。

僕の右肩には10㎝ほどの手術痕がくっきりと刻まれている。その傷を見る度に思い出すのは術後に襲った尋常ではない痛み。あまりの疼きにベッドの上で夜通しのたうち回った。一晩に3度もナースコールで看護士を呼んだ。座薬を入れた直後は幾分か治まるものの…

「純粋経験」を考える、その1。

西田幾多郎『善の研究』(講談社学術文庫)を読み進めている。さきほど第一編「純粋経験」を読み終えた。この本を開いたそもそものきっかけは、5月に行われた運動伝承研究会にて金子明友先生の口から何度も発せられた「純粋経験」である。この語の意味を、…

割といろいろやってますやんか、ボク。

今日も朝から研究室に来ている。ラクロス練習には顔を出さず、2010年度上期の研究活動を書き出し、春学期に行った講義内容の見直しと添付した資料の整理をしていた。これまでの研究活動は、2度の学会発表、学内紀要に投稿した論文が1本、『考える人』…

「違和感」を信じてみようと思ったとき、身体を動かしたくなった。

長らくのお盆休みを終えて今日は大学の研究室に来ている。大学としては夏季休暇中だから、学内には通信教育部のスクーリング生と講師の先生方がわずかにおられるだけで、辺りはひっそりとしている。あ、体育館で耐震工事をしているので多少の物音はするけれ…

鈴木武氏を偲んで。

かれこれ10年くらいお付き合いのあった方が亡くなられていたことを知る。ここのところよくモーニングを食べに行く喫茶店【キューピット】のママの、「ここしばらく鈴木さんをお見かけしていないのだけれど・・・」から始まり、回り回って僕のところに安否を確認…