平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

勝負の綾。

新年度が始まって1週間が過ぎた。担当する科目の配当年次が変更されたので今年度はコマ数が減り、週に6コマとなった。昨年よりも少し余裕が生まれたわけで、準備にも時間をかけることができるし研究にも時間を割くことができる。うれしい。

そういえば昨日、久しぶりに役満を上がった。四暗刻。師匠や先輩や友人や後輩が集まっての麻雀大会を月に一度開催しているのだが、昨年の後半から絶不調で勝負に出た牌すべてが裏目に出ること数知れず。そうしたことが重なると、そもそも勝負に出ることが臆病になる。完全なる負けパターンだ。長いトンネルに迷い込んだ感ありありだったのだが、昨日でようやく出口が見えたようである。ふう。

それにしても麻雀というのはよくできたゲームだと思う。4人の共身体が織りなす卓の上では不思議なことが起こる。ツキの流れが生まれて、勝利の女神が行ったり来たりする。麻雀だけに僕たちは「雀神様」と称しているが、この雀神様はスタンドプレーに走る人には素っ気ない。引くときは引く、行くときは行く、この塩梅が絶妙で、しかも場の流れに沿うかたちで行われたときには、信じられないくらいにツク。4人の駆け引きが生み出す流れを読み切って、ふっと生まれたチャンスを逃さずに勝負に出る。これが、たまらんのですよ、ね。

勝負の綾を感じる。どこまでいってもいくつになってもやっぱりオモロいもんです。