平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

まずは軒先のお掃除をしよう。

新年の挨拶もしないままに20日も経ってしまっていたようである。今さら感は拭えないながらも、しかしこういったことはすませておきたい気持ちもまたある。


というわけで、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。


すっかり放置しっ放しのこのブログであるが、有り難いことに訪問してくれる読者の方が一定数おられる。延べではあるが数百人の方が足繁く通ってくれているのかと思うと本当にうれしいかぎり。どうもありがとうございます。ただそれと同時に、こうして足を運んでくれている人たちを裏切り続けているのだなと心が痛んでもいる。本当にすみません。すっかり筆無精になりつつある昨今の自分に苛立ちつつも、こうして書くことに慎重になっている今の自分を客観的に観察して楽しんでたりもするから、スランプ絶賛進行中なのである。


書くことが滞るのにはおそらく何らかの理由がある。「とにかく書く宣言」を幾度となくしてきたにも関わらずそれでも書けないのだから、心の奥深いところで某かの地殻変動がおきているのだろう。そこはかなりの深部だろうから、あれこれと意識の上でジタバタしてももうどうしようもない。だからジタバタはやめることにした。いつか何かのタイミングで書きはじめる時を待つことにした。


なのに今日ふと書き始めたのはなぜか。久しぶりに訪れたこのブログに「起死回生の薬用シャンプー」というアデランスからの商品広告がばーんと出ていたからである。これには「ムッとした」。ちょっとほったらかしていた自分の店の軒先に見知らぬ人がやってきていきなり商売を始めたようなものでしょう、これは。もしくは僕の許可を得ずに自動販売機を置いていったようなもの。しかも店の扉の前にドーンと。


さらにもうひとつは、文中のいくつかの言葉にリンクが張られている。時代の流れからいうとこっちはまあ仕方ないのかもしれないが、青色と黒色の文字が継ぎ接ぎされた文章って見た目には格好悪く映るから個人的にあまり好きではない。ただでブログをやっときながら文句言ったらアカンでしょ、という突っ込みはもっともだが、しかしねえ。なんでもかんでも商業ベースで考えるのはもうやめましょうよ。てな小言の一つや二つは言っとかないと気が収まらないというものだ。

件のアデランスの広告、よーくみたら小さい字でこう書いてある。


「この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。」


なるほど。更新頻度が少ない故の対応というわけか。ブログを始めたものの更新するのが面倒くさくなってそのまま休眠中のサイトがたくさんあって、それを利用すべく宣伝広告を貼付けたというわけか。いや、もしくは嫌がるのを見越して更新頻度を上げさせようという魂胆が働いているのか。いずれにしても休眠ブログのひとつに数えられてしまったわけで、なんだか悔しい。結構な量も書いているし、それなりに頭を使って言葉をひねり出してきた身としては、ただボーッと見過すことはできるはずもない。


というわけで少し頻度を上げるとする。
ひとまず今回のアップロードで薬用シャンプーを消すことにしよう。
タイミングというのはいつ訪れるか本当にわからないものである。