平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

やることなすことみな裏目。

今年も残すところあとわずかになり、そろそろ勝率や勝ち数やなんかが気になり始めて、それぞれにそわそわしながら牌を握ることになった甲南麻雀例会。
日曜日の昼下がり、大きな窓から差し込む陽の光を受けながらの「ポン、チー、ロン!」とシャンパンは、それだけで幸せな気分にさせてくれる。
さらには役萬でも上がってトップをとれば尚のこと。
しかしまあ、ことはそないにうまく運ぶことが無いのは世の常で、僕はすっかりと惨敗を喫することになった。

1戦目。

内田先生宅の前でバッタリお会いした渡辺先生と一番乗りを果たし、場のセッティングを始め出したときに「ピンポーン」とカンチキくんが登場。
これで4人が出揃い、サイコロころころこの日の最初の戦いが始まった。
前回の例会には参加できなかったために誰よりもこの日を心待ちにしていて、あまり調子の上がってこない今年の戦績を挽回すべく勝ちまくるつもりだったのが、次期総長の威厳たっぷりにカンチキくんが僕の捨て牌にロンロンと吠えまくる。
ラス前までアガリなし、ハコテン間近のダントツドベ。

まあ、まだ始まったばかりだ。気を取り直して次、次。

そんな戦いの終盤に差し掛かったあたりから続々とメンバーが集まってきていて、ひとまず乾杯して差し入れを食べましょうってことになり、シャンパン片手に【赤萬】餃子やカレーをパクパク食べる。
あまりに美味だったので、先の惨敗がすっかり頭から消え去る。

続いて2戦目。

台風直撃の最中に身を投げ出したかのような荒れ場。
ドクター佐藤の親三倍満ツモにトップ目が遥か遠退いて半ば消化試合と化した半荘に、「2チャ狙いに徹する」や「次に繋がる麻雀を」などという大義名分を掲げて打っていると、青山さんがトーフ(白)をツモってなんと大三元。これもまた親。
二人のツモり合いに江さんと僕はすっかりと巻き込まれてしまい、これまたハコテンギリギリ。順位は3チャながらもこれまた惨敗。ふうー。

ツモられたんだから仕方がない。次こそはと意気込み、3戦目。

メンバーは、
1戦目ですっかりとやられたカンチキくんと、
久々に卓を囲むことになった釈老師と、
先ほどの役萬台風に巻き込まれた同志の江さん。
全く調子が上がらないままに江さんがダントツトップでオーラスを迎える。
また今回もトップはとれなかったが、かろうじて2ちゃで終われそうな気配だからツキも上昇してくるだろう。次こそは勝ってやろうという野心のもとに軽くアガるつもりでリーチをかけると、ダマの親満に振り込んでしまって4チャ転落。
3チャのカンチキくんが「漁夫の利だぁ〜」とニコニコしている姿に、内心「カチン」ときていたことは誰も知る由のないホントのところである。
親がテンパイしている気配を察することができずすっかりと意識が次の半荘に向きながらリーチした自分が悪いくせに、その愚行を棚に上げて「カチン」ときているのだから、勝てるはずもないのは明白である。許して下され、次期総長殿。

もう後が無くなった4戦目。

内田先生、牧師、飯田先生と囲んだ卓でこの日初めてのトップをゲット。
ドラのカン三策をツモって満貫をアガったときに「やっぱりこうでなくっちゃ!」と枯渇しつつあった自信を回復する。
とりあえずホッと一息ついたところでこの日の僕の麻雀は終了。
バタバタとみんなよりも一足お先にお暇する僕なのであった。

僕が帰った後は数人が酔拳ならぬ酔ジャンを炸裂しながらの展開になったらしい。
(→http://yummyao.at.webry.info/200711/article_11.html
(青山さん、初役萬おめでとうござりまする!)

ジロー先生は相も変わらずあきれるばかりの好調のままに勝ちを積み上げたのか?
今期絶不調の渡辺先生は長いトンネルを抜ける兆しは訪れたのか?
牧師の無神論的弁明は?
飯田先生の「キャー」は?
そして内田先生の「ガハハハ!」は?

気になるところは尽きない。
それにしても負けた。ここまで負けると逆に開き直れるというものである。
しかしというか、やっぱり雀神さまは気まぐれなお方であられるなあと、麻雀の恐ろしさを痛感する一日であった。まる。