平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

秋学期のはじまりはじまり。

シルバーウィークが終わったと同時に秋学期が始まった。鈴蘭台の坂を上って大学に着いたら幾人かの学生が眠たそうな目をして歩いている。校舎の中に入れば学生たちの姿がちらほらいて、1限目が始まってすぐくらいの時間だったのでごった返していたわけではないけれど、その風景を見てああ始まったんだなあという実感が湧いてくる。研究室の場所も変わったし、まさに心機一転で迎えた秋学期である。

それにしてもシルバーウィークはあっという間に過ぎ去った。何をしていたのかなあと振り返ってみると、19日は入試業務のためにほぼ一日を大学で過ごして夜は【THIRDROW】でリコーvsNECを観戦。翌日はぼけーっと好きな本を読み散らかしてるうちに終わり、21日は動感感覚研究会のフォーラムでまたまた大学で過ごす。夕方頃に終わると慌てて実家に帰り法事をすましてそのまま爆睡。次の日はたくさんの人で混み合う四天王寺に家族で出かけて、お塔婆を流す。母や弟と話すうちにすっかり昔話に花が咲き、忘却の彼方に置き去りにしてた過去が思い出されて苦くも甘ずっぱい気持ちを味わう。中島みゆきの「そんな~時代も~あ〜ったねと…」というフレーズがリフレインすることしきりで、少しばかり腰を落ちつけることができたような気持ちになってホッとする。明確な記憶は言葉になるけれど、そんな記憶の何倍もの容量を持つ“記憶”が無意識の中には眠っていて、そしてそれらは決して言葉にはならない。言葉にしようがない。そうした記憶が自分にはあることがわかって、ホッとしたのだろうと思う。やっぱり家族は頼もしい。

そして昨日はラクロスリーグ戦、vs神戸大学の試合。伊丹スポーツセンターで行われた試合は10-7で勝利を収めた。すっかりレポートが滞ってしまっていたけれど、神戸親和ラクロス部はこれまで4勝1敗。神戸女学院に唯一の負けを喫している。残り2試合の相手は奈良女子大と関大。神戸女学院が取りこぼさなければ1位になることはできないが、わずかな望みをつなぐためには一つも負けることが許されない。彼女たちの頑張りを支えるべく、このお気楽コーチも気を引き締めて指導にあたろうと思う。

そんなこんなで秋学期が始まったとはいえ僕の初授業は来週の火曜日なので、まだスイッチが入り切っていない。しかも秋学期は全5コマ中実技が4コマなので春学期ほどの重圧はなく、とても静かな心模様である。春に比べれば研究業務にエネルギーを注ぎ込むことができそうな見通しが立っていて、だからどこかゆったりと構えることができているのではないかと思う。しっかり読んでしっかり書いていこうと思う。

さて、今日のところは帰るとしよう。
2009年度秋学期初日、無事に終了。って特に何にもしてへんけど。