平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

つい乗せられちまったかもな、まだ決まってないが。

連休明けの初日はどこかピリッとしなかったものの、それを吹っ切るべくやや背筋を伸ばして仕事のあれこれをひとつひとつ機械的に片付けていったら、予想以上に集中力が高まってあっという間にこんな時間。「とにかくやる」ってことがどれだけ大切なのかを、もう何度目か分からないほどに改めて感じた月曜日なのでした。

さてと、振り返ればあれは数日前。ツイッター上で、最近つぶやき始めたばかりの後輩とちょっとしたやりとりがあり、ひょんなことから神戸マラソンにエントリーすることにした。彼からの誘いに「おまえが出るならオレも出るよ、でもエントリーは締め切ったんとちゃうかあ、残念や」と軽々しく返事をしちゃったもので後に引けなくなったのです(エントリーの締め切りは5月20日までだったのでした)。

その後輩とはこの3月に現役を退いたばかりの後藤翔太で、ついこの前まで現役選手だったばかりか、何より長距離走が抜群に速い男。おそらく彼ならかなりのタイムで走破することは間違いなし。それに引き換え、4年も前に引退して、そこからしばらくはラグビー指導を兼ねて週2回のタッチフットで走り回ってはいたものの、この2年ほどはほとんど動いておらず、しかも現役のころから長距離走は大の苦手ときた。ナゼニボクハマラソンヲハシルコトニシタノカ、ヨクワカリマセン。

(おいおい、この挑戦は無謀じゃあるまいか?)

(神戸市役所を出発して明石海峡大橋の袂まで行き、そこから折り返してポートアイランドまで戻ってくるというのだから、想像しただけで果てしない道のりやな…)

(この距離を7時間以内に完走せにゃあならんのか)

(いやいや、元ラグビー日本代表選手だけに7時間以内というわけにはいかんわな、それなりに格好つけないと洒落にならんぞ←ええかっこしい

(しかも神戸とくれば友人や知人に加えて、こっちは知らないけれど向こうはボクのことを知っている人もぼつぼついるわけで、なおさら格好つけないかん)

(………抽選、外れへんかな……)

という感じで、いざエントリーを済ませてからは妄想が膨らんでやや弱気になっておるのが正直なところでございます。しかしながら、今回のマラソン参加という決断は「あまり深く考えることなく下したもの」なので、これもなにかのご縁とこの上ないタイミングだったのだろうと割り切って、この半年間、準備だけは入念にすることにします。早速ですけれど手始めに今朝も小一時間ほど走ってまいりました。六甲の山手は坂が急なものでトレーニングをするには最適ですし、がんばって登った先にはきれいな景色が待っているから、それを楽しみにまずはぼちぼちやっていきます。

てなことを、まだ走れると決まったわけではないうちから考えているのでした。