平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

校正の合間にこんにちは

やるべきことの合間を縫って書き始めてみた。
内田先生との対談をまとめたものが朝日新書より9月に発売されるので、今は校正に追われているのであるが、ちょいと一息ついてみたのである。

内田先生が話されている内容がおもしろくておもしろくて。
対照的に、僕が話したとされる下りは何が言いたいのかがとてもわかりづらく、しゃべった張本人の僕しかわからないほどにことば足らずであり、その僕にすかさず突っ込みを入れながらガシガシと書き込んでいる次第である。

でも、この作業がこれまたおもしろい。
内田先生との対談となれば(先生以外の人と対談したことはないのだが)とってつけたようなエエかっこをするはずもなく、うまく話せないことなどお構いなしに想ってることをそのまま絞り出すようにしてことばを紡いだ。
なので、テープ起こしされたものを読み返してみたときに、いくらことば足らずであっても、ホントに感じたり考えていたことを対談時に話していたから、「僕だけ」は何を言わんとしてるかが手にとるように理解できるのである。

その「言わんとしている何か」を、できるだけたくさんの方々と共感したいと願う気持ちがカタカタとPCのキーボードを打つ指を後押しする。
ああ、おもしろい。
僕は自分の考えていることすらもうまくことばにできないのだ、との気づきがちょっぴりしんどくもあるが実に新鮮なのである。

時間はかかるだろう。でも楽しくやっている。しかし締め切りは迫る。

明日は春学期最後のTA。
それが終わるとSCIXの練習なので、おそらく明日はゆっくりと机に座る時間を持てないだろう。今から進めるところまで進もう。

でももうこんな時間か…。ちょいと眠たい。
思い切って寝てしまおうかな。なんて。