平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

兵庫県民大会初日。

携帯アラームをかけ忘れたまま眠っていたようで、

ふと目覚めてからアラームが鳴らないのをいいことに意識があるようなないような浅い眠りのままベッドの中でゴロゴロしたあと慌てて目覚めた今日。

SCIXラグビークラブ高校生にとって最大の目標である県民大会の試合がある。

川西明峰高校のグラウンドで15時キックオフ。

相手は川西明峰と川西北陵の合同チーム。

兵庫県民大会は毎年この時期に行われるため、自分が試合するときよりも緊張していた昨年のあの日のことが不意に思い出されてくる。

僅かの差で試合に負けた後、選手達が円陣を組んで悔し涙に暮れているのを見て、

こみ上げる涙を必死にこらえていた。

昨年度のチームにコーチとして加わったのはシーズン途中から。

確か一昨年の11月か12月くらい。

正式なコーチとしてではないわずか半年のあいだのかかわりでは、

「選手を指導した」とは逆立ちしても言い切れない。

それでも涙でグチャグチャになっている選手を目にしたとき、

思わず感情移入してしまう自分を止められなかった。

たとえ半年間であっても僕にはもっと教えることができたんじゃないかと、

いっちょまえにかっこつけて思ったりもした。

そして一年後にこうして県民大会を迎える。

昨年とは違いチームが始動してからずっと指導し、

春合宿に帯同したこともあってか、

今は並々ならぬ緊張感で心がそわそわしている。

しかし選手たちはもっともっと緊張感を持って今朝を迎えたのだろう。

ケガで出場が叶わぬ選手の気持ちをしっかりと汲みつつ、

試合で存分に力を発揮する彼らの姿をしっかりと見届けようと思う。

あー、こんなんやったら自分が試合した方が楽やわー。なんて。

では行ってきます。