平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

更新センターでの憂鬱と3つの告知。

昨夜の【いく亭】はまさに談論風発
ハルキストのお二方から貴重なレクチャーを頂きつつ、つい口を滑らしてあらすじをバラされてしまわないだろうかとドキドキしながら、刺激的過ぎるにもほどがある話に耳を傾けていたのであった。
話の内容があっちこっちに飛びまくる中でついつい僕の中の何かに火がついてしまって、そこからは僕がぺらぺらとしゃべりまくり。
なんともいろんな話をしたんだけれども、ここでは書けないこともあったり、話のほとんどが思い出せないほど今の自分たちに等身大だったこともあって、これ以上はうまく書けそうもない。
すまない。

そんな興奮が冷めやらぬままにベッドに入るとあっという間に朝に。
そのままあわてて身繕いをしてから明石に向かう。
運転免許証を更新するためである。
昨年の今頃に駐車禁止のキップを切られた過去があったので、
2
時間の違反者講習を受けなければならない。

「大型トラックが行き過ぎたあとに右折する際には死角にバイクが走っていることもあるから注意しましょう」と、実際に起こった事故を再現したVTRをもとにして説明がなされる。
そうした映像の後に、エッジをきかせるような編集がなされた被害者や加害者の声が紹介される。
ああ、なんとも言えず重い感じになる。しんどい。

「しんどい」などと言うのは不謹慎だと指摘する人がいるかもしれない。
実際に被害者にあった人やその家族の気持ちを慮ればそんなことばを吐いてはならないというかもしれないけれど、被害に遭われた方の人生がかかった事故をほんの数分でコンパクトにまとめ上げただけの簡易物語には、残念ながら僕の心は動かされない。
それどころか、「事故を抑止する」という明確な目的のもとに編まれた恣意的な物語は気分を憂鬱にさせるだけである。

気分が憂鬱になっていく理由はこれの他にもある。
更新センターの人たちは、私たち更新すべき人間をOne Of Themとしてみなす。「このまま2番窓口の方に行ってください」と、この日で300回くらい口にしたであろう定型的な口調でさらりと話されると、どうにも気分が滅入ってくる。ここは免許を更新しなければならずに仕方なく訪れる人がたくさん集まる場所であり、職員の人たちは彼らに素早く対応しなくてはいけない事情があるのは百も承知しているのだけれど、知らず知らずのうちに気分がどんよりとしてきて、一刻もそこから早く立ち去りたい気持ちになってしまうのである。

人は、やっぱり心の通ったことばが必要なのだ。あーしんどかった。


さてさて気分を変えて23つの告知をしておくことにする。

まずは531日(土)。
SCIXと神戸親和女子大学共催の文化講座の第2回目が行われます。
『夢を育てるコーチング』というテーマで、女子サッカー元日本代表、96年アトランタ五輪代表キャプテンの野田朱美氏が話をされます。
あすの講演を聞くことはもう叶いませんが、これから5週にわたって開催されますので興味のある方は来週以降の講座をチェックしてみてください。
詳しくはこちらをクリック

次は6月1日(日)。
『こんにちよ~!原田伸
郎です』(ラジオ関西10:00~13:00)という番組に出演します。SCIXの活動をもとにしながら子どもにとってのスポーツって何なんでしょう、という話をする予定です。
日曜日のお昼前、洗濯や掃除をしながらのんびりと聴いてみてください。

さて最後に6月2日(月)。
毎日新聞(朝刊)にて、先週(5月24日)に行われた文化講座の内容が記事になります。その記事と合わせて僕の書いた600字程度のコラムも掲載されますので、よかったら読んでみてください。「子どもにとってのスポーツ」という視点から書いており、これから5週連続で続いていく文化講座ごとに書いていくのでどうぞお楽しみに!