平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

やっぱりアンタじゃないとあかんわ。

修理に出していた愛車ボイジャーが無事に帰還。
それまでは代車のミニカを乗り回していたものだから、久しぶりに運転席に座るとやたらに車が大きくそして目線が上に感じて、何とも言えない違和感を感じる。アクセルを踏んだ感じも全然違う。もう8年も乗り回しているはずなのに、たった1週間ほど違う車に乗っただけで感覚が狂うのは、僕の順応性が高いからなのかそれとも薄情なだけなのかは定かではないが、とにもかくにも相棒は新しく生まれ変わって帰ってきた。

取り替えた部品はエンジンに燃料を送り込むポンプである。10日ほど前のある日に突然エンジンがかからなくなった。ちょうど大学から帰る道中、襲いかかってくる睡魔をどうしてもやり過ごすことができずに、仕方なく道端に停車して仮眠をすることにした。ものの15分ばかりの仮眠後、おもむろにエンジンを掛けようとしたのだが全くかからない。見たところはバッテリーでもなさそうだし、いったい何が起こったのだろうと「?」が頭の中を飛び交いながらJAFに電話。すると、約1時間後にJAFのおじさんが到着。あれこれと点検してもらうとどうもポンプがやられているということがわかり、これは修理工場で交換せなあきませんよという見通しをいただく。当日は連休初日で、しかも20時ごろだということもあってひとまず駐車場まで移動させ、休み明けの平日に修理工場に電話して修理してもらったと、こういうわけである。

普段から特別に気に留めることもなく使用しているのが車である。だから、いざなくなったときにその有り難さがわかる。ミニカに乗っていると、後続車にこれでもかというくらいに煽られる。アクセルを踏み込んでもあまりスピードが出ないことがわかっているから、左車線で小さくなって運転しているのにもかかわらず、まるで僕のミニカを狙っているかのように煽る車がいる。そうして煽ってくる車はほとんどが中途半端な車である。ごっついベンツでも派手な大型トラックでもなく、中の上くらいのセダンな車がこれ見よがしに煽りよる。だからこそ僕もなんだか「カチン」とくるわけで、ミニカだってちょいと本気を出せばエンジン音はうるさめだけれど君らくらいの走りはできるのだよというところを見せたくなるのだけれども、あくまでも代車なので無理な運転はしたくないから仕方なく出しかけた刀を懐にしまい込み、マイペースを決め込んで素知らぬ顔でハンドルを握るのであった。

バイクも車もミニカの脇をビュンビュン抜き去って行かれるとさすがにちょっと恐怖を感じる。車線変更にも必要以上に気を使うし、後続車がやたらに気になって仕方ないしで、ああ、いつも乗っているボイジャーは車社会ではそれなりに一目置かれていたんだなあと、今日久しぶりにハンドルを握って感じたのであった。

走行距離は10万kmを超えたこともあり、すっかり僕の手となり足となっている。なのでボイジャー様、ここまでくれば自動車生命が終わるまで付き合っていこうと思っているので、どうぞよろしくお頼み申します。気分よく走らせますさかいに、くれぐれも(金のかかる)故障はせぬようお気をつけ下さいませ。ええ感じのオイルも定期的に入れますよってに。