平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

いくつかの報告といくつかの告知。

水泳実習も終わり、2日間のオープンキャンパスも終わって、慌ただしかった7月もあと数日で終わる。春学期も明日の補講2コマで終了。成績をつけるという一大作業が残ってはいるものの、明日が終わればひとまずホッと一息をつくことができるだろう。

26日のオープンキャンパスでは平尾誠二×宮本恒靖スペシャル対談の司会進行を務めた。元ラグビー選手であり現監督職の平尾氏と、未だ現役ばりばりのJリーガーである宮本氏に、共通する話題やテーマを振るというのは予想以上にタフな仕事であった。そもそも司会進行などをしたことなどこれまでに一度もない。初体験な仕事に緊張感を払拭し切れず壇上に上がったものだから中盤で「あわわ…」とまごついてしまい、その場面を聴きに来ていた学生たちに茶化されたりして、また冷や汗がたらり。

とかなんとかやってるうちに約1時間の対談を乗り切ることができた。大きなトラブルもなく、お二方がイライラすることもなく終えることができたのでまあよしとしよう。それにしても「コーディネートする」という仕事があんなにも難しいとは思わなかった。

初対面ということもあり宮本氏には是非ともうかがいたい話がたくさんあったのだけれど、対談という形式だったことと、対談そのものが高校生とその親向けであったことが重なって、深く踏み込んで話ができなかったのが残念である。ワールドカップドイツ大会の最終戦で、グラウンド中央に寝そべっていた中田選手に歩み寄った時の心境については是が非でも聴きたかったが、そこから話がヒートアップすることが目に見えていたので控えたのである。あの時のチームの状態はどんな感じで、その状態を宮本氏はどのように捉えていたのか。次の機会があるのかどうかは不明だけれど、もしそんなチャンスがあれば聴いてみたいと思う。

さてと、今日はいくつかの告知をしておきたい。

本日は身体観測掲載日ですので、是非とも毎日新聞夕刊を手にとってみて下さい。気がつけばこの連載も4年目に突入しております。ネタ探しにいつも苦労しておりますが、右往左往しながらネタを探すプロセスそのものが楽しくもあるので、ネタを素早くキャッチしようとアンテナを伸ばす日々が続いている次第です。近頃では「読んでますよ!」と声をかけてくれる人が増えてきたので、本人はいささか気分よくなっておりますことを報告しておきます。

さてさて、先週の土曜日に発売されたラグビーマガジン別冊夏季号の『ラグビークリニックVol.18』に掲載されております。BKの間合いやコンビネーションについて、あれやこれやと語っておりますので、共感するところもわけのわからないところもあるかとは思いますが是非とも目を通して下さいませ。少なくとも前回よりわかりやすい内容になっていると思われます。

そして来月、8月22日(土)は朝日カルチャーセンター大阪に登場します。『武術的立場な男たち』シリーズの第3弾(と勝手にシリーズ化)で、内田樹先生のお導きのもと、韓氏意拳教練の守伸二郎氏、びわこ成蹊スポーツ大学講師の高橋佳三氏とともに「監督術」というテーマで好き放題にしゃべりまくる予定です。お三方に比べると教育歴や指導歴に乏しい僕としてはいったい何を話せばよいのか、いささかの戸惑いを隠せずにはいますけれど、いざ始まってしまえばいちばん年齢が若いという特権を生かして(特権か?)ペラペラしゃべっちゃおうと思っています。興味のある方はぜひとも足をお運びください。


もう少しで待ちに待った夏休みである。なんだかんだとやるべきことが山積しているので、のんびりと休んでいる暇などないのは火を見るよりも明らかだけれど、気持ち的に少しゆったりできそうなのでとっても期待している。8月の半ばからはラクロスのリーグが始まるから、それに向けて気持ちの準備を整えなくてはならない。それまでには夏合宿もある。7月はなんだかんだと忙しくて少し気が逸れていた感があるので、すっかりと気持ちを切り替えて、お気楽コーチの立場から精一杯彼女たちの力を後押ししたいと思っている。

早く来い来い夏休み。