平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

【THIRD ROW】は神戸のラグビーバーです。

なんと東芝ブレイブルーパストヨタ自動車ヴェルブリッツに負けてしまった。試合を観ていないので何とも言えないが(現在外装工事中でケーブルテレビが観られないのである)、まさか負けるとは想像してなかった。THIRD ROWカネムラさんがブログでトヨタの勝利を予測していて、それを読んだときにはかなり希望的で個人的な予想やなあと訝しんでいたのだが、なんと現実になった。このトヨタの勝利を予測していた人はおそらくほとんどいないだろうと思われ、さすがによくラグビーをご覧になられているだけあるなあと感心する次第であった。

ラグビーを見る目にあまり自信を持てないでいるボクが、このブログや身体観測であれほどラグビーについて書き連ねることができているのは、実のところカネムラさんがいるからだと思っている。これまでのラグビー経験に照らし合わせれば簡単に書けそうなものじゃないかと思われるかもしれないが、それがどっこい。これまでどっぷりラグビーに浸かってきたからこそ慎重になるというものである。どっぷりと漬かっていたからこそ「みえない部分」があって、その「みえない部分」を何とかしてみた上で書かねばという思いがある(ボクが欲張りなのかもしれないけれど)。少なくとも見る努力はすべきだ、なんて考えてもいる。

ラグビーというスポーツのポジションは大きく二つに大別できる。フォワードとバックスである。スクラムやモールを組んだり、コンタクトシチュエーションでの力技を得意とするのがフォワードであり、ステップを踏んだりスピードをコントロールして相手をかわすのを得意とするのがバックスである。

ボクはバックスである。だからバックス的に試合を観る。カネムラさんはフォワードである。だからフォワード的に試合を観る。だからボクが着目するポイントとカネムラさんが着目するポイントは全然違う。全然違うとなれば意見が食い違うのではないかと思われるかもしれないが、それがそうでもない。全体としてみるラグビー観がほとんど似通っている(とボクは思い込んでいる)からほとんど意見が食い違うことはなく、どちらかと言えば自分が気付きもしなかった点に気付かせてもらえることが多い。とても多い。「かゆいところに手が届く」といった感じである。

だから一緒に試合を観たりラグビー談議に花を咲かせたりする中ではたえず視点が絡み合う。そうすることで、一人では立ち上げることができなかったはずのイメージが鮮明に浮かび上がり、なるほどなと膝を打ってパソコンのキーボードを叩いて文章にするのである。そうして書きあげた文章は、独りで観て書いた文章よりもとてもとてもオモシロい(自分で言うのもなんだけど)。

フォワードだから誰でもいいというわけではないのは言わずもがなであり、それはあのカネムラさんだからであって、とにもかくにもありがとうございますという他ない。とにかくカネムラさんと観るとオモシロいのである。だからTHIRD ROWで観よう、ということにもなる(その割には足が遠退いてるやんかという突っ込みはナシで)。

さて、今晩からスキー実習のために菅平高原へと出発する。帰着は土曜日の早朝。日本選手権準決勝を観ずにして決勝戦を観る羽目になりそうだけれど、神戸に帰ってきたらまたTHIRD ROWに足を運んで侃々諤々したいと思っている。トヨタ自動車vs三洋電機。勝つのはどっちか。カネムラさんの予想はどっちか。ボクはやはり三洋電機(準決勝を観てないのだから当然だわな)。

それでは行ってまいります。