平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

ここんところで読んだ本を挙げてみました。

ここんところあらゆる分野の文献を乱読しているのであるが、あまりに乱れ打ち過ぎたせいかなんだか混乱している。いったい自分は何を知りたくて、どういったテーマで論文を書こうと目論んでいたのか。そのイメージがどうにもこうにもかすんできたので、それを整理する意味でも最近読んだ本(読みかけ含む)を思いつくままに列挙してみることにする。

『自由と規律』(池田潔、岩波新書
『視覚はよみがえる』(スーザン・バリー、筑摩選書)
『現代人にとって健康とはなにか』(竹内洋監督、朱鷺書房)
『日本はなぜ敗れるのかー敗因21カ条』(山本七平角川書店
『スポーツは「よい子」を育てるか』(永井洋一、生活人新書)
『最新脳科学でわかった五感の驚異』(ローレンス・D・ローゼンブラム、講談社
『大津波原発』(内田樹中沢新一平川克美朝日新聞出版)
『「普通がいい」という病』(泉谷閑示、講談社現代新書
『食育のススメ』(黒岩比佐子、文春新書)
イチロー・インタビューズ』(石田雄太、文春新書)
『心を整える』(長谷部誠幻冬舎

「読み返した本」を除けばひとまずこんなところだろうか。

ふーん、オレってこんな本を読んでいたのか。「おいおい学者のクセに呑気なことを言ってやがるぜ」と思われる方がおられるかもしれないけれど、こうして列挙してみなければ自分が何を読んだのかなんて決してわかりっこないものなのである(とボクは思い込んでいる)。どれだけ読んだのかをいちいち数えているわけでもないしましてや覚えているわけでもなく、むしろ覚えているとすればそれは思わずアンダーラインを引いたり付箋を貼ったりしたフレーズの方である。だから、こうして列挙してみればなんだか変な感じがする。

予想通りというか、それにしてもてんでバラバラである。

いやいやちょっと待てよ、ようく見てみたらそれほどバラバラではないよな。スポーツ、勝負、身体(感覚)、教育。この4つのワードで十分に括ることができるってなもんだよな。『大津波原発』は枠をはみ出るかもしれないが、師匠が書かれた本なので端から枠内に収める気などない。とにかく出版されれば読むことに決めているから分類せずともよいわけで、でも残りの本を眺めてみたら思っていた以上に類似しているのがなんとも不思議である。ふーん、そういうことか。

とにもかくにも最近のボクはこんな本を読んだ(読んでいる)。ずっと考え続けているテーマである「言葉と感覚の関係性」を頭の片隅に引っかけつつ、この調子で乱読を続けていくことにしよう。