平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

Docomoのカラクリ。

そう言えばこの前、携帯電話を新調した。

2年とちょっと使い古したおかげで3分かそこらでバッテリーが切れてしまうようになり、これは何とかせんとアカンなとドコモショップを訪れた。

当初はバッテリーだけを交換しようと考えていたのだけれど、弟の話を聞くところによると長きにわたって所持するのならば機種変更した方がお得らしく、その話になるほどそうかと思い切って新調したのであった。

そのカラクリというかそのあたりの話を説明すると、確か昨年の暮れ頃だったとは思うがドコモに限って携帯電話の本体価格が跳ね上がった。

機種を問わず高くとも2万円くらいまでだった本体価格が5万円近くまで高騰したのにはさすがに驚き、その差額分を今までどのように賄っていたのかが気になった。

これまで本体が低価格に抑えられていた訳は、その差額分が毎月支払う通話料および基本使用料に含まれていたからなのだという。

これはどういうことを意味するのかというと、頻繁に携帯電話を替える人は安価で新しい機種を手に入れることができるというメリットがある反面、一つの携帯電話を長期間使用し続ける人は余分な料金を払わされ続けるということである。

つまり大げさに言えば、永続的な使用を試みる人たちが飽きっぽい人たちの分を肩代わりするかのような料金体系だった。

その料金体系を是正すべく施した処置が、本体価格の引き上げと通話料及び基本使用料の引き下げだった。

具体的には。

引き上げられた本体価格は毎月の分割払いになる。

一律に引き下げられた基本使用料と本体価格の分割払い分を合わせると、1ヶ月で支払う金額はこれまでよりも数百円ばかり高くなった。

だがしかし、分割払い分を支払い終われば支払金額はこれまでよりも下がる。

そのときにまた機種変更すれば同じことになるが、そのまま同じ機種を使い続ければお得なプランということになる。

これまでに貯まったポイントを使用したこともあって窓口での支払いはゼロ。

結果的に基本使用料が数百円高くなっただけで最新機種を手にすることができたのである。しかも約2年後には基本使用料が下がる見込みがある。

バッテリーを購入するよりも間違いなく得をした(と思っている)。

確か昨日の新聞に4月1日から家族間の通話が無料になるとの記事が載っていた。

どうやら顧客獲得に向けた携帯電話会社同志の熾烈な争いが展開されているようで、こうした争いはこれからもしばらくは続くことだろう。

とにかく僕は電話ができてメールのやりとりができてネットにつながればそれで充分だから、寿命の続く限り今の電話を持ち続けることになると思うが。