平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

とうとう進出することにしました!

これまでコラムなるものをネット上に書いてきたのだけれど、それは自家製のホームページにだった。5年も書けば愛着が湧くのも当然で、当初はHTMLを勉強しつつのGoLiveで更新していたわけだから慣れるまでにはそれなりの手間を要することとなった。それだけにその愛着は相当なもので、ブログなるものがこれだけ世間を賑わしているようになったにも関わらずにホームページでの公開を貫徹してきたのも、そのあたりのこだわり故である。

だがしかし、そんな頑なさもそろそろやめにしようと思い立ったのは、ブログへの魅力がまばゆいほどに輝き出したからである。

自分が書いたものに対するコメントは、おそらくはこれから先もあまり、いやほとんど読まないにしても、自分の書いたもので誰かと誰かが対話をするかもしれないという可能性は、想像しただけでわくわくしてくる。何というか、不特定多数の人びとに向けて働きかけられるのではないかという思い上がった期待ではなく、むしろネットという大海にこの身を投げ込むことの開放性に惹かれたのだろうと思う。賛成も反論も含めた共感を得るという喜びは、ともすれば諸刃の剣になろうけれども、今はあまり気にならない。それよりも踏み出すことの解放感がたまらなく清々しい。

ひょっとすれば、すぐにでもホームシックになって以前までのホームページに戻るかも知れないけれど、もしそうなったときにはご愛嬌として受け取ってもらうことにして、ひとまず自分の興味にしたがってやり始めてみることにする。コラムから日記へのささやかなシフトも含めた今回の引っ越しに、みなさまどうぞよろしゅうご理解下さいな。

もちろんのことながら元のホームページはそのまま残しておいて、そこからこちらに飛べるようにしたまま、このブログに書いていきます。

これで「ブログ読んだで」と話しかけられたときに「実はホームページやねんけどな」と心の中でツッコむ必要がなくなったなあ。

とにかくそういうことでスタートすることとします。