平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

【世界 2020年2月号】。

早いもので年が明けて半月が経とうとしている。ついこのあいだまで正月気分だったのにいつのまにか日常の生活が戻っている。いくつかの新年会を終えて、また、あの、いつもの慌ただしい日々に身を浸している。休みすぎてからだが鈍るよりも定期的に読んだり書いたりしている方が性に合っているから、それはそれでよい。読まず書かずの日々ではふとした拍子に思考が暴走するし、読みたくて書きたくてからだが疼くから、まあ休みはほどほどの方がいい。研究する時間が欲しいとか忙しすぎるとか、ツイッターで愚痴ってはいるものの、やはり僕は仕事が好きなんだなあとあらためて思う。

 

さて、前回に告知していた対談の様子が掲載されているので紹介しておきたい。

 

 

『オリンピックへの抵抗』という特集が組まれ、その中で「貶められるスポーツ、その再生の道へ」というテーマで一橋大学の尾崎正峰先生と対談をした内容が収められてます。年始早々から各メディアでは今夏に東京で開催されるオリンピック・パラリンピックの報道が繰り返されているけれど、今一度、開催の是非から問い直すべきだと思う。商業主義に毒されたスポーツの未来は限りなく薄いし、社会的弱者に犠牲を負わしてまでも開催するべきではない。スポーツに健やかさを取り戻すために、東京五輪の開催返上までも見据えて多くの人に現状を知ってもらいたいと願う。J.ボイコフ氏へのインタビューと本間龍氏の論考と合わせて、ぜひ読んでみて欲しい。