平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

続々とオオモノ選手が来日!。

あのジョージ・グレーガンが日本でプレーすることに驚愕していた矢先、

あのルーベン・ソーンも日本にやってくることを知る。

あのプレーが日本で見られるのだから、

とにもかくにも「よろこびっくり」だ。

ラグビーでは、国の代表選手に選ばれて国際マッチに出場すれば「キャップ」というものがもらえる(これは本当に「帽子」がもらえる)。

ジョージ・グレーガンはオーストラリア代表キャップ139を持つ。

つまり、これまでに139の国際マッチに出場したということである。

ニュージーランド南アフリカやフランスにイングランドにアルゼンチンなどの強豪国を相手にした、激しいコンタクトにもほどがある試合に139試合も出場し続けてきたのである。

ちなみにポジションはスクラムハーフ

なのでカラダは小さい(173cm、76kg)。

日本人にも引けをとらない小柄なカラダで、あのような激しい試合を行い続けてきたことには興味津々である。

たぶん、身体の使い方が他の選手と格段に違うということだろう。

現役時代の名残からいまいち好きになれないサントリーサンゴリアスだが、

今シーズンは目を皿にしての試合観戦をしようと思う。

そして、ルーベン・ソーン。

オールブラックスニュージーランド代表の愛称)の選手で、かつてキャプテンを務めていたほどの選手であり、キャップ数は50を誇る。

ネットで調べてみると、彼のヤマハジュビロ入りは昨年末に報道されていたようで、今になって驚いている僕は今さらという感じみたいだが、まあいい。

書き忘れていたが、先ほどのジョージ・グレーガンも代表チームで主将を務めていた。両者ともがチームを牽引する役回りを演じてきており、プレーのみならずキャプテンシーについても注目に値するところだ。

というよりもむしろキャプテンシーの発揮ぶりのほうに僕は興味があったりする。

ヤマハサントリーの試合はとにかく僕にとってのイチオシのカードである。

そういえばリコーブラックラムズにはスティーブン・ラーカムがいた。

このラーカムは、ジョージ・グレーガンと長らくのあいだ代表チームでSH、SOのコンビを組んでいた選手である。

昨シーズンの成績が芳しくなくてリコーは2部に降格となったために、残念ながら今シーズンは直接対決を見ることができないけれど、なんとかグレーガンには来年も日本でプレーしてもらって、世界を舞台にして共に戦ったかつての盟友が敵味方に分かれての試合をこの目で見てみたい。

往年の世界的な名プレーヤーが引退までの残り少ない期間を日本でプレーするという一つの流れができつつある。

今やラグビーを見て楽しむ身となった僕としてはとてもうれしいが、

各チームは他チームの補強ぶりが気になって仕方のないところであろう。

なにぶん今シーズンは外国人選手出場枠が3名に拡大される。

他チームに関する昨年までのデータがほとんど役に立たないものになるほど勢力図が変わるような気がしているが、どうだろうか。

確かに実力のある選手が一人加わっただけではチームは変わらないだろう。

でも、強烈なキャプテンシーを発揮して周りの選手の意識を変えてしまうような選手が一人加われば、おそらくチームは変わる。

急激には変化しないにしても確実に変わる。

今年のトップリーグは意外なチームが意外に躍進しそうな気がする。

少なくともここに挙げた2チームではないような気もする。

「って、これだけ書いておきながらどないやねん!」という突っ込みが聞こえてきそうなものだが、確かに彼らの活躍は心底から期待してはいるものの、いい選手が入ったチームがそのまま好成績を残すという単純な結末になればあまりオモシロくはないよなとも思うのである。

とにもかくにも今年のトップリーグは楽しみだ。