平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

休みの日の研究室にて。

昨日のオープンキャンパスが終わって大学は一斉休業に入った。
今僕は研究室にいるのだけれど大学内は静けさに満ちている。
スクーリングのために通信教育部の学生はいるが、
一般学生は学内には一人もいない。
職員もほとんどの教員も学内にはいない。
いつもとは違った環境にいささか戸惑いながらも、
「休み」という意識が高まる静けさを感じてどこかのんびりとしている僕がいる。

休みの日に研究室で何をしているかといえば、
机の上に積まれている書類を整理したり、
学生のレポートをまとめて引出しに収納したり、
8月中にやっておかなくてならないことを確認したり、
読みかけの本を読んだり、している。

ようするに整理整頓をしていて、
それもついさっき大方を終えて、
こうしてパソコンに向かってカタカタとやっているのであった。

ちなみに今読みかけの本は『17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義 』(松岡正剛著、春秋社)。
帝塚山学院大学で行われた「人間と文化について」の5回分の講義を一冊の本にまとめたもので、今日の世界に至るまでの成り立ちについてとてもわかりやすく書かれている。
中学受験の時を除けば勉強は要領よくこなし、ラグビーという伝家の宝刀でこれまで生きてきた僕にとっては、今日までの歴史の流れが概観できるとても有難い本である。
おっちらおっちら…、もとい、じっくりと読み進めている中沢新一カイエ・ソバージュシリーズの内容とも重複するので、激しく知的意欲が掻き立てられる。

さてと、これから大学の先生同士の「勉強会」というものに行ってくる。
今日のところは「打ち上げ」という感じだそうだが、今後はそれぞれの分野で研究されている方々から学ぶことができると思うと、とてもうれしい。
こちらから自信を持って発信できるほどの研究成果が僕にはまだないので、じっくりゆっくりと研究していく上でいろいろな先輩からのアドバイスはとてもとても望ましい。

それでは行ってまいります。