平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

からだにまつわること

イチローと井上雄彦にアタル。

今日はAO入試の面接担当だったので大学に来ている。面接と評価を終えて先ほど研究室に戻ってきた。面接というのはなかなか骨の折れる仕事である。まずは志望動機や将来の展望などの聴いておかなくてはならないことを訊ね、その人となりを探るべく適切であ…

ミスターシービーって感じで〜「痛み」のお話。

水泳実習という大イベントを終えたことで気持ちが緩んだのか、声はかすれるわ、口内炎はできるわで、てんやわんやなオレの身体である。顔面と足先と手先の過度な日焼けもおそらくは影響しているのだろう。確実に僕の身体は疲れている。然るに少しスローなペ…

公開講座を終えて。

太陽が燦々と照りつけはじめた昼下がりに研究室で佇んでいる。つい先ほどまでもう一人の先生と学生たちとでランチをしていた。土曜日なのになぜ学生が大学に来ているのかというと、小学生の子どもたちを対象にした公開講座「ジュニアスポーツアカデミー」の…

言葉の本質は「沈黙」である~「動く」と「書く」。

新型インフルエンザの影響で神戸はどうやら大変なことになっているようである。大学に向かう道すがら、信号待ちのあいだに道行く人を眺めているとほとんどがマスクを着用している。そこからふと隣の車の運転手に目を移すと、またマスクをしている。大げさに…

「言葉と感覚は相容れない」という問題を考えてみる。

春休み中の部活は基本的に午前中なのだけれど、今日はどうやらバスケットボール部が合宿をしているようで、昼を過ぎてもドリブルの音やかけ声が聞こえてきている。体育館の2階にある僕の研究室は、だから今も少々騒がしい。ここのところ出張続きで、差し迫…

「わかってるけどできひんねんって」現象学。

スキー実習が終わるまでが秋学期である。なので、それまで頑張らなければと意気込んできたものだから、いざ実習が終わっていつもの日常が取り戻された今はいささか気の抜けたような心持ちである。すぐにでもやるべきことは山積しているし、その気になってあ…

ラジオ出演を終えて、身体について語るってことを考えてみる。

SCIX練習で高校生のタッチフットに交じって久しぶりに全力疾走してさっき帰ってきた。アップシューズなのに足を滑らすこともほとんどなく、ボールをもらう瞬間のスピード感は現役の頃と変わってないかもなと思い込めるほどだったので、何だか今日は身体がス…

センター入試を終えたあとの大げさな感想。

朝から晩までかちこちになったセンター入試試験監督を無事に終えて、今日も元気に研究室で研究業務に携わる。正確に言えば研究ではなくて、明日、明後日の講義の準備と恒常的な仕事を今の今までしていたわけだが、それにしてもこの土日は疲れた。「機械にな…

キカイニナル?ドーユーコト?

明日明後日に行われる大学入試センター試験の監督者に当たっている。周りの先生方が口々に「しんどいよー」とアドバイスを下さるものだから、センター試験監督者初体験の僕としてはいささか身構えている。なので今日も昼から監督者要項を開いて、堅苦しい文…

拝啓、ぼくの身体様。

またまた先週末は寝込んでしまっていた。まあ、昔から身体が強い方ではなく、風邪を引いて学校を休んだりすることも割に多かったから、今さら自らの病弱ぶりに落胆することなどないのだけれど、それでも年末から今週くらいまでのあの体調不安定ぶりにはオー…

身体からのメッセージを聴く。

そういえば筋肉痛にならなかったなあ、とふと気がついた。 大学祭で教職員による餅つきで約30kgもの餅米をつきまくったのが日曜日だからかれこれもう1週間が経とうとしているけれど、その間に腕や肩まわりから腰にかけてのどこも痛くはならなかった。翌日…

ルーティンについて考えてみたところ…。

秋学期が始まってからというもの、定期的に講義があるために(大学教員なので当たり前である)1週間のペースが定まってきている。講義の準備にはなにぶん時間がかかるため、それに合わせて1週間のスケジュールを組むことにしており、さらには学科会議や各…

「こころ」なるもの、「身体性」への遥かなる視点

学校に向かう途中の車の中で学生から来たメールを読み、警報発令による全学休講になったことを知る。もともと講義がなかったのでそれほど気に留めることなくそのまま学校に向かい、学生のいないひっそりとした雰囲気に包まれながらこれを書いている。空を見…

健康っつーのはなんじゃらほい?

身体観測の原稿を書こうとPCを開いてみたら、 「今週火曜日は祭日のために夕刊がないのでお休みです」 との連絡メールが届いていて思わずあららと肩透かしを食う。 連絡メールはすでに先週末に届いていたようなのだが、 いささか週末は帰りが遅くてPCを…

「身体的なブレークスルー」を経験するものとして。

本日の「基礎体育学」をもって春学期が終了した。思い返せば大学の教員として歩み始めたのは今年の4月。入試委員会やFD部会などの各種委員会の在り方や講義の仕方に評価方法、オープンキャンパスや高校訪問なども含めて何もかもが初めての経験だったために…

瞬発型からスタミナ型へ。

今日で春学期が終了した。あとは、昨日の土砂降りの影響で休講になった分の補講を一コマ残しているだけである。講義内容はさておき、大学教員としての春からの仕事が今日でひと段落ついたことにもんのすっごくホッとしている。ふう。しかし春学期の自らの講…

「恐怖心」を乗り越えるということ~胤舜との戦いから

それにしても『バガボンド』はすごいマンガだと思う。「マンガは所詮マンガでしかないだろう」と高を括っている人がもしもいたとしたら、酒を煽りながら『バガボンド』がいかに面白いのかについてくどくどと語ってやりたい。「ビルドゥングスロマンである」…

そもそも心は暴走するものなんだな。

午前中に2つの講義を終えた今日の午後は、久しぶりに自分の研究に関する本をゆっくり読むことができた何が何だかわからないままにとにかく次々と仕事なるものが舞い込んでくる中では、腰を落ち着けて研究のための本を読むことなどできない。いや、正確に言…

病み上がりの「健康」考。

先週は1週間を通じて風邪を引いていたのだけれど、この週末ですっかりと回復。 頭もすっきりしたことで本もスラスラ読めるようになり、 やっぱり健康でいることが何より大切なことに今さらながら強く実感。 風邪を引いて健康の有り難さを実感する。 心身とも…

「感覚」がもたらす落とし穴。

ことばというのは相変わらずすごいと思う。 僕の書いた新聞記事を読んだ同士からの感想メールによって、ここんところ僕自身の中で渦巻いていたモヤモヤ感が晴れた。その正体をつかめないほどにモヤモヤしているあの感じは、数字のゼロが1になるようにして一…

ガキんちょたちの姿から。

昨日はサッカー教室を見学するために幼稚園に足を運び、今日は尼崎補助競技場まで保育園ラグビー大会を見に行った。 サッカー教室が始まるまでの小1時間ほど「おっさん」呼ばわれしながら子どもたちと一緒にドッジボールをして遊んだ。一人の子を抱え上げて…

身体よ、どこへいく。

今日はSCIXの練習。 新学科設立準備委員会に出席してからの参加となったので、 練習も終わりに差し掛かったあたりでみんなと合流した。 受験が終わってあとは結果待ちの前キャプテンを筆頭に、 引退した高校3年生がぞろぞろと練習に来ている。 たくさんの懐…

理論と実践、ことばと感覚。

2月に入ってもう1週間が経った。 気がつけば明後日は口頭諮問である。 なのに、それに向けての準備はまったくしていない。 2日前になるとさすがに焦ってきたので、 もう一度論文を読み直すことに決めた。 そう、今から読むのである。 自分で書いたものであ…

朝日カルチャーセンター講座『武術的立場Ⅱ』を終えて。

このブログでは以前に告知していたので既にご存知だろうけれど、 15日の土曜日に、朝日新書創刊1周年記念講座「武術的立場Ⅱ〜帰ってきた武術的立場な男たち」が大阪の朝日カルチャーセンターにて行われた。 奇しくもこの日はラグビートップリーグ神戸製鋼VS…

ラグビー仕様の身体へと。

肌寒くなってきたこの季節になると途端にラグビー体質になる。 リップクリームが欠かせなくなるほどの乾いた空気の匂いに触れると、身体のスイッチが入ってラグビーモードに突入する。 ラグビーシーズンの入りを身体が憶えているのである。 引退しようがしま…

鏡をピッカピカにすると。

目覚めると爽やかな秋晴れ。布団を干そうと狭いベランダに出ると、そこから見える南側の敷地では住宅建設に勤しむ人たちが、今日も朝からせっせと働いている。 基礎工事のときはガガガガ、キュイーンなどの騒音が気になったものの、今は職人さんの手作業に終…

「武術的立場Ⅱ〜帰ってきた武術的立場な男たち」

えーっと、昨年の12月に大阪の朝日カルチャーセンターで「武術的立場」という講座をやらせてもらい、その内容はというと、内田樹先生が「徹子」になって、1回目は日本韓氏意拳の守伸二郎さんと、2回目はびわこ成蹊スポーツ大学講師の高橋さんと、そして3回目…

痛いもんは痛いんですよね。

「なんだか書きたくねー」という気持ちに逆らうことなく、その日の気分そのままにのんべんだらりとこのブログを放置していたら、あっという間に今月も給料日を向かえることになっていた。ここしばらくも忙しかったのは忙しかったのだが、これだけ長いあいだ…

“身体の要”だから「腰」なのだ。

先週末は何がなにやらわからないままに終わってしまった。 激しい腰痛に見舞われた挙句に高熱にうなされて、ベッドに横たわりながら文字通りヒイヒイ言うておりました。 やるべき仕事もままならずSCIXラグビークラブの練習も休み、さらには事務所の撤去作業…