平尾剛のCANVAS DIALY

日々の雑感。思考の痕跡を残しておくために。

2008-01-01から1年間の記事一覧

他者性を毀損しないために。

AO入試の2次面接のために今日は朝から大学に来る。土曜日に大学の研究室にいることは少ないのでなんだか不思議な気分だ。ここんところ朝晩はめっきり涼しくなったなあと感じていたけれど日中はそれなりにまだ暑く、いつも昼食をとる喫茶店【さんふらわあ…

ホントに「記憶にございません」のです。

8時から始まるラクロスの練習にちょっとだけ遅刻して足を運ぶ。さらさらの風にすっかり秋の到来を感じながら彼女たちのプレーに視線を送る。大学に来るまでラクロスを深く知らなかった僕でも、半年ほどの時間をかけて定期的に見ているとそれなりにわかって…

ジャパンラグビートップリーグと関西学生ラクロスリーグが開幕。

先週は仁義シリーズ集中週間にするはずだったのに、あれやこれやで思うように見る時間をつくることができず。つい2回も見てしまった「代理戦争」が次の「頂上作戦」に続く形で終わっているので、できうる限り早く見たい気持ちでいっぱいなのであるがなかな…

「仁義なき戦い」にハマるの巻。

ようやく、やっと、今ごろになって、今更ながらに「仁義なき戦い」を見た。まだ「広島死闘編」「代理戦争」までしか見ていないのに、もうすでに広島弁が頭ん中をぐるぐると回っている。つまりすっかりとハマっているのである。ああ、なぜにこれまで見なかっ…

「ボルトの余裕に魅せられ」身体観測第56回目。

数々のドラマを生んだ北京オリンピックが閉幕した。振り返ってみれば様々なシーンが脳裏に浮かんでくる。2大会連続で2種目制覇を果たした北島康介の強靭な精神力には感服した。他を寄せつけずに8冠を達成したマイケル・フェルプスには、人類が到達し得る…

「北京オリンピック開幕」身体観測第55回目。

中国が「100年の夢」と位置づける北京オリンピックが開幕した。テレビ画面に映る開会式の様子を眺めながら、「開幕できたんだな」という現実を噛みしめていた。というのは、もしかすると無事に開幕を迎えることができないのではないか、という不安があったか…

僕にとってのサザンオールスターズ。

北京オリンピックが閉幕した日、僕は横浜の地で熱狂の渦に巻き込まれていた。そう、サザンのライブに行ってたのであーる。無期限活動休止宣言すると聞いてしまったらたとえ横浜であってもいかないわけにはいかないだろってことで、悪友2名とともに足を運ん…

超絶的なボルトの走りから(長いよー)。

やっぱり強烈であった。北京オリンピック男子200mは、たくさんのオリンピックウォッチャーが期待していたとおりの圧勝劇。いやー、すごかった。先のブログでは、「100mよりも200mに重きを置いている」ことがどれだけパフォーマンスに影響を及ぼすの…

ダラダラ感を身にまとうのは楽しきことかな。

昨日という日は何も予定がない一日だった。目が覚めるまで寝て、遅い朝食をとりながら新聞を読む。そのままオリンピックをダラダラと見る。この「ダラダラと見る」というのがいい。見るつもりなんてなかった競技にふと目が留まって「結構オモロイやん」って…

陸上男子100mの光と陰。

それにしてもウサイン・ボルトの走りは凄かった。決勝であれほどまでの大差で勝利した光景を目の当たりにした今だから言える、という部分もなきにしもあらずだけれど、明らかに予選のときから何とも言えない大物感を漂わせていた。気付いた人は気付いただろ…

勉強会を終えて。

昨夜の勉強会はとても刺激的な会であった。神戸や大阪の大学で教員をされている方々が集まり、体育の現場で直面している問題について侃々諤々するのが会の趣旨である(と昨日、知った)。昨夜は9人の先生方が顔を突き合わせての論議になったわけだが、現場…

休みの日の研究室にて。

昨日のオープンキャンパスが終わって大学は一斉休業に入った。今僕は研究室にいるのだけれど大学内は静けさに満ちている。スクーリングのために通信教育部の学生はいるが、一般学生は学内には一人もいない。職員もほとんどの教員も学内にはいない。いつもと…

僕の左肩を知りませんか?

左肩が肩甲骨あたりからポロリとなくなる夢を見た。痛みはなく、左肩になんだか力が入らないなあと思っていたら、横に立っている誰かに「肩がないで」と言われて、「やっぱりそうか」とのん気に受け答えしたところで目が覚めた。目覚めた瞬間はわずかに芽生…

「トレーナーの存在」身体観測第54回目。

スポーツ選手にとってトレーナーの存在がいかに大きいかということを、今さらながら実感している。良くも悪くも選手に与える影響力は計り知れない。選手のコンディションを整えることが目的なのだから、当然といえば当然なことではある。 選手は怪我をすれば…

「身体的なブレークスルー」を経験するものとして。

本日の「基礎体育学」をもって春学期が終了した。思い返せば大学の教員として歩み始めたのは今年の4月。入試委員会やFD部会などの各種委員会の在り方や講義の仕方に評価方法、オープンキャンパスや高校訪問なども含めて何もかもが初めての経験だったために…

瞬発型からスタミナ型へ。

今日で春学期が終了した。あとは、昨日の土砂降りの影響で休講になった分の補講を一コマ残しているだけである。講義内容はさておき、大学教員としての春からの仕事が今日でひと段落ついたことにもんのすっごくホッとしている。ふう。しかし春学期の自らの講…

初めてのオープンキャンパス。

二日間に渡るオープンキャンパスが終了。両日とも学科ごとに設けられたブースに座り、高校の生徒さんとその親御さんの話を聞いていた。女子高校生の進路状況について生の声を聞けたのは貴重な経験であった。大学に入ってもこれまで行ってきたスポーツを続け…

「高圧酸素カプセル」身体観測第53回目。

世界反ドーピング機関(WADA)は、「高圧酸素カプセル」の使用が「酸素供給の人為的な促進」という禁止項目に該当するとの見解を示した。それを受けた日本アンチドーピング機構(JADA)は各加盟団体に使用を控える旨を通達し、日本オリンピック委員会…

誠実さや素直さと愚かしさ。

それにしても社会に出ればいろいろなことや人に遭遇するものである。卓越した知性を備えた方に出合ってその知性のスケールの大きさに圧倒されたとしても、ある程度の時間が経てばまた違った種類の知性に出合い、そのスケールにぐうの音も出ないほどの感動を…

「ラクロス部の顧問に」身体観測第52回目。

この4月からラクロス部の顧問になった。私が昨年まで続けてきたのはラグビーであって、ラクロスなどこれまでにしたこともない。大学時代に1度だけ試合を見たことはあるが、正直なところあまり記憶には残っていない。ラグビー一辺倒だった若かりし頃の私の目…

わかるかなー、わかんねえだろうなー。

親しき友人たちと、豪快なことこの上なく笑った顔が印象的な料理人のお宅に上がり込んでの、世にも楽しげで豪勢なお食事会が開かれた。このブログを読み続けておられる物好きな(そしてとても有難い)方々はすぐにピンときたと思われるが、ご想像されている…

ベランダ越しのアヒルと増水。

目覚めてすぐ、2時限の体育の途中、そして今。本日これで3度目の土砂降りを窓の外に眺めながら書き始めてみた天気予報で聞いたことのある「局地的な豪雨」とはまさにこのような雨のことだろう。こうして書きすすめるあいだにもさらに勢いを増してきた。以…

ラグフェスでラクロス部がタッチフット。

カラダが熱い。正確には両手の肘から先と両足の太もも途中から足首までが火照っている。数日前と比べると誰の手なのかわからなくなるほど日に焼けた。なぜ焼けたのかというと、コベルコラグビーフェスティバルに足を運んで、朝の9時から17時までグランドで…

「恐怖心」を乗り越えるということ~胤舜との戦いから

それにしても『バガボンド』はすごいマンガだと思う。「マンガは所詮マンガでしかないだろう」と高を括っている人がもしもいたとしたら、酒を煽りながら『バガボンド』がいかに面白いのかについてくどくどと語ってやりたい。「ビルドゥングスロマンである」…

そもそも心は暴走するものなんだな。

午前中に2つの講義を終えた今日の午後は、久しぶりに自分の研究に関する本をゆっくり読むことができた何が何だかわからないままにとにかく次々と仕事なるものが舞い込んでくる中では、腰を落ち着けて研究のための本を読むことなどできない。いや、正確に言…

『ニッポン辺境論』on NHK radioを聴いて。

つい先ほどまでAMラジオを聴いていた。 NHK第二で放送された内田先生の『ニッポン辺境論』である。 今のニッポンでは、政治の腐敗、医療の崩壊、教育不全が問題となっており、それらの事件を報道するメディアが誠にチープな物語を編み続けている。 現場で…

ぶつぶつ、ぶつぶつ。

おっとびっくり!6月ももう終わりである。月日が経つのは本当に早い。いや早すぎる。早すぎると感じるのも毎日が慌ただしく過ぎていくからである。「忙しぶる」というのはこれまで僕にとってあまり好ましくなかったのだけれど、どうやらそんな悠長なことも…

「原初の形態?」身体観測第51回目。

『人間が好き−アマゾン先住民からの伝言−』(長倉洋海)という写真集を開いてみると、インディオの生活風景が生々しく描写されているたくさんの写真が目に飛び込んできた。彼らは狩りをし、飲んで食べて歌って踊り、仲間とたくさんの言葉を交わしながら自然…

続々とオオモノ選手が来日!。

あのジョージ・グレーガンが日本でプレーすることに驚愕していた矢先、 あのルーベン・ソーンも日本にやってくることを知る。 あのプレーが日本で見られるのだから、 とにもかくにも「よろこびっくり」だ。 ラグビーでは、国の代表選手に選ばれて国際マッチ…

「スピード社の水着騒動」身体観測第50回目。

スピード社の開発した新型水着を巡って水泳界は揺れている。今年に入ってからというもの、水の抵抗を最小限に抑えることのできる「レーザーレーサー」を着用した選手が世界記録を次々に塗り替えているのである。この水着を着るか否かで北京オリンピックの結…